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「役割語」とジェンダーについて考える。飯尾ゼミ・依田ゼミのゲスト講義
2024.12.16
東洋学園大学では、都心の立地や大学の持つ様々なリソースを生かした「TOGAKU PBL」(PBL=課題解決型学習)を積極的に推進しています。
11/27(水) 、英語コミュニケーション(社会とことば)ゼミ(飯尾 牧子 教授)と言語学研究ゼミ(依田 悠介 教授)の合同授業にて、放送大学大阪学習センター所長金水敏氏を招聘。
「役割語から見た日本語のジェンダーと『近代』」というテーマで講義いただきました。
講義は今回のテーマである「役割語」についての解説からスタート。
そもそも、なぜ「役割語」があるのか?という疑問に対し、金水氏からは「エンターテインメントとして使われていたことから、現代にも残るようになった」との説明がありました。
その他にも「役割語」の定義や使われ方について、具体的な人物像をイメージさせる資料を使いながら解説。
人気アニメ映画のキャラクターを例に、男言葉・女言葉などの代表的な役割語を紹介していただいたほか、「キャラクターや人物像と一致する一人称代名詞や言葉遣いは、一般的な共通認識がないと通用しない」
(役割に応じて)ニュアンスや語尾を変えることは、日本語ならではで、英語ではほとんどない」「ドラマ構成の作り手は、状況を説明してくれる解説役として関西人役(関西弁の役割語を使うキャラクター)を入れるとドラマとして作りやすくなる」など、興味深い話題もたくさんお話しいただきました。
学生達にとって、普段何気なく使っている役割語の役割を改めて知る機会になりました。