Academic Life & Research
教育・研究
人間科学
集中講義科目「投映法の実践」でクレクソグラフィー体験を実施
2019.09.09
2019年度の夏季集中講義として「投映法の実践」(有木永子准教授)を開講しました。
同科目は臨床心理学領域における心理アセスメント技法を専門的に学ぶ目的で、人間科学部の3・4年次科目として開講。
代表的な投映法検査とされる「ロールシャッハ・テスト」に関する講義と実習を行い、心理専門職や福祉職を目指す学生たちが受講し、9/3(火)には同検査の原点といわれる画法「クレクソグラフィー」の体験実習が行われました。

学生たちはCPCS(包括システムによるロールシャッハ・テスト認定資格)を取得している有木准教授の指導のもと、包括システムによるロールシャッハ・テストの歴史やコーディング(記号化)に関する理論および解釈方法について学習。
9/3(火)に行われた「クレクソグラフィー」の体験実習では、ロールシャッハ・テストの原型になったといわれるインクのしみをつけた紙を二つに畳
むという画法に挑戦しました。


学生たちは同じ図版が2つとできない技法を体験するとともに、ひとつの図版に対する感じ方が人によって異なることなどを体感。芸術療法や心理アセスメント技法についての理解を深める機会となりました。
また、この科目は、同じく集中講義「投映法の基礎」を受講した学生が、ロールシャッハ・テスト解釈の方法を学びました。1日5コマを合計6日間、集中して学んだ学生たちからは「難しい!でも楽しい」「とにかく達成感がすごい!」といった感想が聞かれました。

学生が作ったクレクソグラフィーの作品