Academic Life & Research
教育・研究

連携
人間科学

地域のつながりを支える社会福祉協議会の役割と取り組みを学ぶ。「地域ではたらく」ゲスト講義

産官学連携,人間科学

2026.01.26

人間科学部の「地域ではたらく」(宮園久栄特任教授)では、公務員やNPO、福祉や司法など様々な領域で活躍する人々をゲスト講師に迎え、地域を支える仕事について学びます。

12/22(月)には、社会福祉法人文京区社会福祉協議会で地域福祉コーディネーターとして活躍する堀江茉莉氏を招聘。

民間団体として地域福祉の推進を担う社会福祉協議会の役割や、文京区社会福祉協議会の具体的な取り組みについてお話を伺いました。

講義は、「社会福祉協議会とは」をテーマに、基礎知識の解説からスタート。
社会福祉協議会は社会福祉法に基づく民間団体で、都道府県、市区町村などの単位ごとに組織され、現在は日本全国に計1885団体あるそうです。(令和6年4月1日)
地域住民に対し、地域ごとの課題に応じた福祉活動を展開していること、また住民の会費や寄付、自治体からの補助金などによって運営されていることについて、詳しく解説していただきました。

続いて、社会福祉協議会に求められる役割について紹介。
病気や事故、失業、大切な人との死別など、生活のバランスを崩しやすい状況に置かれた住民が、家族や行政、地域の支援から孤立しないよう、支援の網を広げていくことが重要な役割だそうです。
また、「住民自身が見つけた地域の課題を社会福祉協議会と共有し、専門機関や関係団体と連携しながら解決を目指す」という点が、社会福祉協議会の特徴であることも強調されました。

後半では、文京区社会福祉協議会の取り組みについて詳しく説明。
堀江氏は地域福祉連携係に所属し、地域福祉コーディネーターとして、住民からの相談対応や地域活動の立ち上げ・運営支援について語りました。
さらに、地域福祉コーディネーターが住民からの相談を待つだけではなく、積極的に地域の中へ入り、課題を把握していくという特徴的な働き方についても言及。
個人への支援と地域全体への支援の両面から活動している点が説明され、具体例として、多世代交流の場「Reなでしこ元町」の取り組みが紹介されました。

講義の終盤、社会福祉協議会を志した理由や、就職活動において「自分が何を大切にしたいのか」という軸を持つことの重要性について語った堀江氏。
地域におけるつながりの希薄化という課題に対し、焦らず一人ひとりの思いに寄り添いながら関係を築いていく姿勢の大切さが学生に向けて伝えられ、講義は地域福祉の実践を学ぶ貴重な機会となりました。

講義後には、「今抱えている課題と対策について」「地域に貢献したいという思いを持っている人は多いのか」といった質問が上がり、信頼関係の構築や周知の大変さについて語る堀江氏の話に、学生たちは熱心に耳を傾けていました。