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現代経営

[現代経営研究会]最終回を開催。「あずきバー」などで知られる井村屋の代表取締役会長が登壇

現代経営

2026.03.23

さまざまな業界・企業の経営者をお招きし、現代社会を読み解くヒントを学ぶ「現代経営研究会」。
第18期となる今期は、「進化と深化」を年間テーマとし、全5回すべて対面・オンラインで併催しました。

井村屋株式会社 代表取締役会長の中島伸子氏

12/10(水)には、今期の最終回となる第5回講演を開催。講師として井村屋株式会社 代表取締役会長の中島伸子氏が登壇し、「『不易流行と特色経営』~尊厳は明日の力~」という演題でお話くださいました。
井村屋株式会社は、「あずきバー」や「ようかん」「ぜんざい・おしるこ」といった、あずきを素材とした製品をメインに扱う会社です。

あずきを使った多彩な商品を展開するほか、「アンナミラーズ」の運営も

中島氏は講演前半、自社について解説。井村屋グループは創業時から「不易流行」と「特色経営」を大切にしており、「誠実をモットーとしながらも、何事も人の真似をしない」というスタンスで経営を行ってきたというお話がありました。

「特色経営」についての解説

「特色経営」の具体例では、創業者の井村二郎氏の取り組みを紹介。今ではコンビニなどで当たり前に見かける肉まんあんまんを蒸す機械を発明したり、カップ入り水ようかんを開発するなど、創業者は「特色」にこだわり続ける方だったそうです。そして、「特色」への思い入れが井村屋を代表する商品「あずきバー」の誕生にもつながったという説明がありました。

主力商品「あずきバー」についての説明

講演後半では、中島氏自身の人生についてのお話が。20歳の時、壮絶な列車事故に遭遇して3年間声が出なくなり、進路を変えなければならなくなったこと。その後、井村屋にアルバイトとして入社し、やがて正社員、社長、会長へとステップアップしていった経緯が語られました。

人生を一変させた列車事故についての説明

経営に携わるようになってからは、「正しく人を見る」ことを大切にしてきたという中島氏。4年間かけて人事制度を改革し、個人の能力をより活かせるような制度を構築したとのお話がありました。
また、組織のコミュニケーションを重視しており、「元気な挨拶」「ありがとうをすぐ口に出す習慣」「よいお節介の励行」の3つが会社経営にとって重要だと考えている、とも語りました。

制度改革についての解説

中島氏は最後に、「壁」の乗り越え方について示唆。「目の前に大きい壁が立ちふさがったら、その壁に扉の絵を書いてください。そして、心の中にある鍵で扉を開けてください。その力強さがあれば、その考えがあれば、どんなことにも立ち向かっていけます。私もそうして今日まで来ました。壁を越えなければ、会社も人も成長はありません」と受講者に呼びかけ、講演は終了しました。

質疑応答の様子

講演後は質疑応答が行われ、本学現代経営学部の学生をはじめ多くの受講者から質問が寄せられました。
また、対面受講者には中島氏からのおみやげとして、「備蓄用ゆであずき」と「スポーツようかん」がプレゼントされました。

おみやげを手にする本学の学生

今回をもって、今期の現代経営研究会はすべて終了いたしました。
ご参加いただいた皆様、そして、講演を快くお引き受けくださった講師の皆様に心よりお礼を申し上げます。