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紛争に関わる若者の支援を通じて国際平和を目指す講師に「国際共創」を学ぶ。「共創PBL1」ゲスト講義

PBL,産官学連携,グロコミ

2026.07.11

東洋学園大学では、都心の立地や大学の持つ様々なリソースを生かした「TOGAKU PBL」(PBL=課題解決型学習)を積極的に推進しています。

今年度からスタートしたグローバル・コミュニケーション学部1年次必修科目「共創PBL1」(泰松範行教授、井上実佳教授ほか)では、PBL型学習の第一歩として、学生たちがチームで学内の課題解決に挑んでいます。

6/11(木)には、「国際共創」を学ぶ特別授業として、認定NPO法人アクセプト・インターナショナルの高橋みづき氏をゲスト講師に招聘。
テロや武力紛争といった国際的な課題の真っただ中で、憎しみの連鎖をほどくために現地の若者たちの支援を行っている同NPOの活動と、「共創」の考え方について学びました。

今回の講師である高橋氏は、武力紛争やテロの根本的な解決を志し、大学時代からアクセプト・インターンナショナルの前身である「日本ソマリア青年機構」に参画。
その後、民間企業や大学院での経験を経て、現在は同NPOの海外事業局副局長として、国連や政府と協力し、紛争下で武装組織の戦闘員となってしまった子ども・若者の受け入れ、武装組織からの離脱と社会復帰支援に尽力されています。

講義では、ソマリア、ケニアをはじめ、アフリカ、アジア、中南米、中東と幅広い地域で活動する同NPOが、国際社会の課題解決にどうやって取り組んでいるか、大きな課題を「共創」で解決するためにはどのような考え方・行動が必要か、詳しくお話しいただきました。

実際に更生を果たした若者の事例を交えつつ、「戦争や紛争といった大きな話題になると、人間が(死者数や被害者数などの)『数』としてしか見られなくなる」という危惧を語られた高橋氏。
「取り残されている人、誰からも目を向けられず、『記号化』されてしまっている人がいるのは、実はすごく危険で悲しいこと」「彼らが憎しみの連鎖から脱することができるような場・空気を作ることが必要ではないか」と、活動における課題と使命感についてリアルなお話を聞かせていただきました。

授業の後半には、「深刻なニーズがあるのに解決できていない社会の課題」と、「解決のために自分は何をすべきか」をテーマにグループディスカッションを実施。
「少子高齢化と学費の無償化」といった身近な課題から、「紛争地帯や難民キャンプでの貧困問題」など大きな社会課題まで、各グループが真剣に話し合っていました。

「国際紛争に対する(日本人の)当事者意識のなさ」と課題として挙げたグループからは、課題解決に向けて今、自分たちにできることとして「善悪や被害者加害者といった単純な思考ではなく、色々な物事から視点を考える癖をつける」という意見が聞かれました。

さらに、学生と高橋氏との質疑応答も行われ、これまで紛争地帯で活動するにあたっての危機的経験と安全対策、高橋氏が描く課題解決のゴール、活動の上で必要となる知識や経験、難しい状況・課題に向き合うモチベーションといった多角的な視点での対話も実現。

高橋氏からは「人々が住みやすく、暮らしやすい平和で安定した社会を実現するために、好きなことや得意なことだけではなく、問題の解決に向けて『自分のすべきこと』という視点で真摯に考え抜いて実現してほしい」「自分がすべきことを見出したら、恥ずかしがらずにまっすぐ向き合う勇気を持ってほしい」と、学生たちを鼓舞するメッセージをいただきました。