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教育・研究

グロコミ

JICA本部訪問と講師招聘を通して国際協力の最前線を学ぶ「平和構築」授業報告

グロコミ

2019.12.16

グローバル・コミュニケーション学部の3年次科目「平和構築」(井上実佳准教授)にて、独立行政法人国際協力機構(JICA)からゲスト講師を招き学生たちと討論する授業と、JICA本部で学外研修を実施しました。

同科目では、国際社会における「平和構築」について様々な角度から研究しています。その中で、世界における日本の取り組みについて実務家と意見交換をする機会として、10/24(木)にJICAの平和構築・復興支援室長である坂根宏治氏をゲスト講師として招聘。
長年にわたって開発途上地域での平和構築支援に関わっている坂根氏から、これまでの活動や世界の現状について、実務家の視点でお話しいただきました。

坂根宏治氏

さらに、12/5(木)にはJICA本部を訪問する学外研修を実施。
難民問題や“世界平和”の考え方について、学生と坂根氏とのディスカッションを行いました。

「難民受け入れによる文化の違いをどう克服できるか」といったテーマについて、ヨーロッパ諸国におけるイスラム系難民への対応を挙げつつお話しいただいたほか、アフリカや南米をはじめとする開発途上地域と紛争解決・復興支援の現状など、様々なトピックスについて意見交換が行われました。

坂根氏(右)と井上准教授(左)

また、折しも学外研修前日にアフガニスタンで人道支援を行ってきたPeace Japan Medical Service(PMS)総院長・ペシャワール会現地代表の中村哲医師が死亡する事件が発生したこともあり、学生からは「(事件を受けて)今後、平和構築活動に対して日本社会はどう変化していくか」といった質問も。
さらに、当日、JICA本部受付には、10月に逝去されたJICA特別顧問・元理事長緒方貞子さんの記帳台が設けられていました。緒方さんに敬意を表し、有志が記帳を行い哀悼しました。

平和構築についての知見を深めるとともに、国際協力について「自分事」として真剣に考える機会になったようです。