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教育・研究
人間科学
臨床心理士として東日本大震災のこころのケアチームに参加した塩谷教授による特別授業
2019.12.23
12/11(水)・12(木)、人間科学部「基礎心理学」の特別授業として、塩谷隼平教授による危機支援に関する特別講義「東日本大震災における心のケア」を実施。
日本赤十字社から東日本大震災の被災地に派遣された「こころのケアチーム」に臨床心理士としてはじめて参加した塩谷教授が、被災地での活動内容や災害時の心のケアについて解説しました。

塩谷教授は2011年4月に「こころのケアチーム」の一員として宮城県に入り、石巻赤十字病院を拠点として避難所や介護施設などを周って被災者の心のケアに従事。
臨床心理士の活躍する現場のひとつである“危機支援”の実例として、現地での体験や活動内容を学生たちに伝えました。

学生たちは避難所での子どもや親、自らも被災者でありながら休みなく人々の治療に当たる医師や看護師、介護スタッフなどの事例について、当時のニュース映像や新聞などの資料を見ながら、災害時にどのような心のケアが必要とされるのかを学習。
さらに、被災者の心理状態の変化や災害による心の傷、心理職としてどのような意識・態度で被災者に接し、ケアすることができるのかについて考えました。
