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現代経営

本庄ゼミが総務省からゲストを招き、大学生目線から「これからの働き方」について提言

現代経営

2020.11.16

11/9(月)、現代経営学部「マーケティング戦略とプロジェクトマネジメントゼミ」(本庄加代子准教授)にて、総務省行政評価局総務課長の箕浦龍一氏をゲストに招き、ゼミ生が3チームに分かれてプレゼンテーションを競いました。

総務省の箕浦氏(前列中央右)と本庄准教授(同左)

 

授業は、ゼミ長の「各班がこの日のために用意してきたプレゼンテーションをありのままぶつけて、質疑応答でも積極的に意見を言っていこう!」という声かけからスタート。
緊張している学生たちに、箕浦氏から「うまくやろうとするのではなく、どれだけ相手に伝えられるかを意識して話をしてもらいたい」とエールが送られました。

1チーム目は、新型コロナウイルス感染症の流行にともなう「人間関係の移り変わり」というテーマで、女性や子どもの自殺率の上昇について調査・分析。
女性が働きやすい環境づくりをすることで対策を行えるのではないかと提案しました。

コロナ禍での子どもや女性の自殺率に着眼した1チーム目のプレゼン

2チーム目は「アフターコロナ時代に求められる価値の在り方」と題して、コロナ禍を乗り切ろうとする企業の「柔軟性」と「判断力」に着目。
学生自身がアルバイトをしているアパレルメーカーと飲食店を事例として取り上げ、新型コロナウイルス感染症の流行下での経営判断や、販路・業態の変更といった新たな取り組みについて紹介しました。

自分たちの体験をベースに、アフターコロナ時代を見据えた企業の動きを紹介した2チーム目のプレゼン

3チーム目は「新しい働き方とそれに伴うリスク」というテーマで、女性の働き方やキャリア形成の問題点についてプレゼンテーション。
男性の育児に対する意識と実際に育児に関わる時間の差などのデータを紹介し、出産・育児をしながらキャリアを形成する女性の働きやすい環境づくりのためには男性の意識改革が必要だということを熱弁しました。

男性の育児参加の条件を伝える3チーム目の発表

優勝チームは、「自分ごと化し、自分の言葉で力強くプレゼンテーションできていた」(箕浦氏)という3チーム目が勝利しました。箕浦氏からは「それぞれが良い問題に着目している。今後はダイバーシティを語るときに、女性・男性・LGBTという文脈だけではなく、例えば、病気や介護といったそれぞれのコンディションや事情によって働き方が選べる、選択肢があるということが大切」という指摘が。

学生同士や箕浦氏との質疑応答も活発に行われた
この取り組みは、学生たちにとって、自分たちの身近な問題を国の制度と関連させながら、社会問題を深く考えるきっかけとなったようです。