Academic Life & Research
教育・研究
ICP3年生が日本語を学ぶインド人に「なぜ日本で学ぶ/働くべきか」をプレゼンするプロジェクトに挑戦
2021.02.08
国際キャリアプログラム(ICP)3年生が「キャリア・デザイン」(山本大介講師)の授業で、「インドで日本語を学ぶインド人に、なぜ日本で学ぶ/働くべきか?についてプレゼンせよ!」 というプロジェクト課題にチームで取り組みました。

学生たちは3−4名のチームに分かれ、2ヶ月かけてリサーチしたり、日本に住むインド人の方最低30名にアンケートするなど与えられたミッションをクリア。
資料やプレゼン原稿を全て英語で用意し、1/21(木)にインド人学生20名にオンラインでプレゼンテーションを実施しました。
今回、プロジェクトの課題を提示してくれたのは、インドの大学で日本語を教えているReshma Kulkarni先生です。

プロジェクト初日には、ICPの学生たちへのビデオメッセージが届いた
今回のプロジェクトの背景として、インドで日本語を勉強しているインド人の多くが、将来は日本で働きたい、留学してみたい、日本語を使った仕事をしたい、という夢を持っているという事情があります。
しかし、日本のリアルな生活や就職情報がインドには少なく、日本に留学することに不安、留学したいけど一歩踏み出せない、と感じている学生が少なくないとのこと。
そこで今回、Reshma先生から、“インド人学生たちの悩みを解決するプレゼンをお願いしたい”との話があり、プロジェクト型課題のテーマが決まりました。

プロジェクトの全体像
学生たちは、与えられた課題についてディスカッションを繰り返し、「提示者が求めていることは何だろう?」「なぜこの課題なのか?」「実際のインドの状況はどうなっているのか?」など現状分析を行いました。
さらに、プレゼンを通して何をインド人学生に伝えたいのか、インド人学生の悩みをどう解決したいのかをチームで考えるなど試行錯誤をしながらプロジェクトを進め、1/21(木)のオンラインプレゼンテーションを迎えました。
チーム “All is well”は、プレゼンテーションの狙いを「インド人の来日前の不安を解消すること」に設定。
日本でどうやって仕事を探すのか?インド人の関心事にスポットを当て説明を行いました。

チーム“All is well”のプレゼンテーション
チーム“Osushi”は、“How to become a successful person in Japan.”というタイトルでプレゼンテーション。
企業が求める日本語能力のレベルについての説明もありました。

チーム“Osushi”のプレゼンテーション
チームYajirobei(やじろべい)によるプレゼンの目的は、日本のリアルを伝えること。
インド人へのアンケート結果をプレゼンに盛り込み、ファクトベースで根拠を持って伝えていました。

チームYajirobeiのプレゼンテーション
各チームのプレゼン後に設けられたQ&Aタイムでは、インド人学生から質問がどんどんと寄せられました。
日本で働くために有利な資格や能力、企業のサポートといった具体的な質問から、「なぜ様々な技術イノベーションが日本から生まれているのか?」「なぜ女性と男性の給与に差があるのか?」など、日本の働き方に関する鋭い質問も飛び出し、ICP学生からは「インド人の質問の質に圧倒されました」との声が出るほど。
さらに、インド人学生たちにオンラインでプレゼンを評価してもらい、良かった点や改善ポイントのフィードバックを受けることができました。

プレゼンを終えたICPの学生からは、「大変だったけどチームメンバーの支えがあったからやり遂げられました!」と達成感に満ちたコメントが。
さらに、「(インド人学生らの)学びに対する意欲を強く感じた」「インド人学生が本気で日本で働きたいという気持ちがひしひしと伝わってきた」といった声や「インド人の方ともっと交流がしたかったです」といった声も聞かれました。
授業を担当した山本講師のコメント:
「これからも、インドと日本の学生が交流できる形を継続して行きたいと思います」
坂本ひとみ教授(ICPマネージングディレクター)のコメント:
「学生たちが授業の回数を重ねるたびにディスカッションを重ねて、考察が深まっていったことがわかり、素晴らしいプロジェクト学習だと思いました」