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2020年度にノーベル平和賞を受賞! 国連世界食糧計画(WFP)の野副氏による講演映像を在学生向けに公開中

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2021.03.17

昨年12月、本学と北海道文教大学との二大学共催講演会をZoomウェビナーで開催。
当日は両大学の学生約40名と教職員が参加し、講師に国連世界食糧計画(WFP)の野副美緒氏を招いて「21世紀のリーダーシップ 世界を創る人になる」というテーマの基調講演とワークショップが行われました。

野副氏が所属する国連世界食糧計画(WFP)は、世界最大の人道支援機関として食糧支援や自立支援を行う組織で、2020年度にノーベル平和賞を受賞しました。
WFPは 紛争や災害などの緊急時に最前線での対応を行っており、支援先は1億人・88カ国にのぼります。
そのオフィサー である野副氏は、現在、スーダン事務所のレジリエンス・社会保障課に所属していらっしゃいます。

セネガルでの活動風景

 

講演では、野副氏のキャリアパスに関するお話に加えて、イエメンの栄養状態改善プログラム、スーダンやソマリアでの緊急援助など、これまでに参加したWFPの活動についても紹介いただきました。
現場の様子や支援プログラムの内容、「やっていることが必ずしも5年後10年後に上手くいっているかと言えば必ずしもそうではない」「きれいごとでは済まない」(野副氏)という現実とともに、「困っている人に上から『あげる』アプローチではなく、レジリエンス(社会の強靭性)を強くするアプローチへ」という考え方の世界的な移り変わり、世界における女性リーダーの存在についてなど、様々なお話を伺うことができました。

講演では、二大学の学生5名が代表として参加し、意見交換をするワークショップも実施。
国連スタッフにはどのようなキャリアを持つ方々がいるか、といった話に始まり、食糧問題や未来の社会についての思考実験など、様々なテーマについて話し合いが行われました。
当初は代表学生のみとの意見交換を予定していましたが、参加者はチャットボックスなども活用して積極的に参加しました。
最終的に、参加者全体を巻き込んでの活発な意見交換が行われました。

ワークショップの様子

 

国連職員と直接お話ができるという貴重な機会に、参加学生からは「世界の食糧問題や飢餓について学べただけでなく、国連職員の方々のプライベートに迫るお話を聴ける機会になかなか巡り会わないのでとても楽しい時間でした」「自分の人生に活かせることばかりでとても心を動かされました 」 など、将来や今後の学びに対する大きな刺激を受けたとの声が相次ぎました。

本講演の録画映像を、在学生向けにVirtual English Lounge(Teams)内の“Togaku Abroader! Around the World”チャネルで公開中です。
国際支援やグローバルキャリアに興味がある学生は、ぜひ春休み期間を使ってチェックしてください。