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教育・研究

グロコミ

国連、外務省、JICA、NPO、企業…グローバル人材を知り将来を考える

グロコミ

2022.07.04

6/24(金)、グローバル・コミュニケーション学科の2年次科目「グローバル・キャリアI」(李 孝連専任講師)で、ゲストとして外務省 在ジュネーブ領事事務所 副領事の高木勇歩氏を迎え、政府機関のキャリアについて学ぶ講義が行われました。

高木勇歩氏(右側上)

同科目はグロコミ学科の専門展開科目で、オンライン(ライブ)授業の強みを生かし、各分野のグローバル人材から直接話を聞くという授業スタイルが最大の特徴です。
今期はホテルやメーカーなどのグローバル企業・多国籍企業、国際機関(国連)、政府系援助機関(JICA)など6名のゲストが、6週にわたって勤務先である世界各国から登場。
この日はスイス・ジュネーブとリアルタイムでTeamsを繋ぎ、ゲストの高木氏がどのような経緯で外務省というグローバル・キャリアを選び、どのような活動をしているか伺いました。

この科目のもうひとつの特徴が、一般的な職業解説や公式見解ではなく、ゲスト講師個人のキャリアパスに焦点を当てるということ。
「大学時代にどのような活動をしていたか」「なぜそのキャリアを選んだのか」といったパーソナルな部分や、具体的な体験談を軸に、お話を伺っていきます。
今回の授業でも、学生時代にコンゴ民主共和国で日本語教育プロジェクトに関わったという草の根活動のエピソードを皮切りに、外交官を目指してどのような勉強をされ、入省後にどのような経験をされたか…という、高木氏個人のグローバル・キャリア構築についてお話しいただきました。

お話いただいた中には、「コンゴ(民)大使館勤務で一番ピリッとした瞬間」だったという政府高官同士の会談での通訳や、アフリカ開発会議(TICAD)などの国際会議を支える細かい実務についてなど、現場ならではのエピソードも。
外務省入省後のキャリアパスや、高木氏が考える「世界で働くために必要な3つの力=聞く力/つらぬく力/楽しむ力」といった、グローバル・キャリアを目指すための基礎知識や心構えについても学ぶことができました。

授業の開始前に、「何のために(誰のために)世界で働くのかを考えてほしい」と学生に伝えた李講師。
学生たちは授業で学んだグローバル・キャリアに関する理論と今回の高木氏の講義やこれまでのゲストのお話を踏まえて、自らのキャリア構築に向けた10年計画と、計画実現のために必要なことを考え、授業の振り返りとしてプレゼンテーションを行う予定です。