Academic Life & Research
教育・研究
人間科学
出版社の元社員は本当に妻を殺したのか? 宮園ゼミ「模擬裁判」開廷!
2023.06.06
5/22(月)、人間科学科の宮園ゼミが毎年恒例の「模擬裁判」を実施しました。
今回取り上げた事件は、「講談社元社員殺人事件」。
現在判決の行方が注目されているこの事件に正面から取り組みました。

宮園ゼミは犯罪学のゼミ。
「被害者、加害者、私たち、すべての人が幸せに暮らせる社会」の構築を目指し、地域の安心安全について考えます。
今回の事案は、夫が妻を殺害したかを問われているケース。
産後のストレスを抱えた妻の自殺なのか、それとも夫が妻を殺したのか。
背景にDVや育児ストレスを抱えた妻の孤立、夫の育児参加の在り方などの問題が垣間見えます。
人間科学科の学生の立場からは、被告人や被害者の心理状態にも着目したい…こうした思いから取り組んだ宮園ゼミの模擬裁判。
さて、裁判員による判決は?
学生たちは実際に争われた裁判を参考に起訴状や提出された証拠、事件現場の間取り図など、一から資料を準備しました。

学生たちが用意した資料
今回の模擬裁判は、3年ゼミ生の歓迎の意味も込められています。
模擬裁判とは言え、初めて裁判員として参加した3年生。
自分の判断が被告人や被害者、被害者家族など様々な人の人生を左右してしまう事実を実感したようです。

模擬裁判の実施を通じて、ゼミの3・4年生の親睦を図ると同時に、裁判員制度についての理解を深め、生命や家族の尊さに向き合う機会となりました。
宮園教授のコメント:
法学部の学生とはちょっと違った視点からの模擬裁判。被害者や被告人の「心」に着目した宮園ゼミらしい模擬裁判となったと思います。