Academic Life & Research
教育・研究
ベルファストの文化的背景と次世代への教育を知る。小林ゼミのドキュメンタリー映画鑑賞会
2023.06.28
6/14(水)、英語コミュニケーション学科の「文学・文化ゼミ」(小林広直准教授)で英語圏文化に関する映画の鑑賞会を実施。
北アイルランド・ベルファストにおける紛争の歴史や教育の重要性を描いたドキュメンタリー映画を鑑賞し、異文化やその背景にある課題について理解を深めました。

小林ゼミは、英米を中心とした英語圏の様々な「文学」作品(小説、詩、映画、演劇、音楽など)を、学生の興味や関心に基づいて学ぶゼミ。
さまざまな作品の歴史的背景だけでなく、貧困やジェンダー、平和と公正などの「文化」をテーマに幅広い研究を行っています。
今回、ゼミ生と小林准教授が鑑賞したのは、ベルファストの男子小学校で行われている哲学の授業を題材とした映画『ぼくたちの哲学教室』。
過去に住民を巻き込んだ宗派闘争が起こり、今もなお政治的対立が続くベルファスト北部の男子小学校で、同校のケヴィン校長が哲学の授業を通じて生徒たちに「対話すること」や「感情をコントロールすること」の大切さを伝える姿が描かれています。
映画を鑑賞したゼミ生は、「教育や哲学の大切さを知りました。普段のゼミで学んでいることと関連させながらアイルランドの歴史を学ぶことができてとても貴重な体験になりました」「“哲学には正解がない、それが哲学の面白い所だ”というセリフがとても共感できました」とコメントしました。
指導を担当する小林准教授のコメント:
「今回観た映画はいわゆる「ミニシアター」系の映画、しかもドキュメンタリーでしたので、正直なところ、楽しんでもらえるか不安な部分もあったのですが、参加学生がしっかりとこの作品のメッセージを読み取ってくれたので、ほっとすると共に、彼女たちの確かな成長を感じました。これまでゼミで丁寧に読んできたジェイムズ・ジョイスの『ダブリナーズ』を通じて学んだアイルランドの事柄を参照してくれたことも嬉しかったですし、作品を深く鑑賞し、それぞれの感想を話し合うという貴重な機会を持てたと思います」