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教育・研究
本庄ゼミが韓国で「Z世代向けのメンズ化粧品」のグループインタビューを実施!韓国語を交えて30名と交流!
2023.10.17
8/30(火)〜9/1(木)、現代経営学部の「マーケティング戦略・プロジェクトマネジメントゼミ」(本庄加代子教授)が、韓国で「メンズ化粧品」に関するグループインタビューを実施。
Z世代の30名を対象に、日本語と韓国語と英語を交えながら、調査を無事敢行。
様々なアクシデントを乗り越える中で、プロジェクトマネジメントスキルを学びました。
調査後は、同じZ世代同士で日韓交流を行う中で、互いの国の理解や絆も非常に深まりました。

緊張の面持ちの横堀伶美さん、柴田珠莉愛さん、佐藤未彩さん、日韓交流会KJIFの박찬영(Chanyoung Park)さん(写真左から)

調査実施のために3か月協力してきた本庄ゼミと日韓交流会KJIFの황누리( Nuri Hwang)さん

10人の韓国の若者に質問をして司会をすすめた木村桃夏さん(写真右から2人目)

韓国の若者と和む本庄ゼミ生たち
本プロジェクトは、同ゼミが化粧品開発のエキスパートである「COSMEL」(株式会社ブランノワール 代表取締役代表 白野実氏)と進める産学連携プロジェクトの一環。
プロジェクトのテーマは「メンズ化粧品市場の日韓のZ世代の意識の比較調査」で、美容大国である韓国のメンズ化粧品に対する若者の認識や文化をベンチマークし、そこから得た知見を日本市場のマーケティング戦略提案としてまとめることを目指しています。
COSMELとのキックオフミーティングの様子はこちら
国内グループインタビューの様子はこちら
今回の韓国実地調査に向けて、ゼミ生たちは4月から約6か月かけて調査計画を作成。
海外への渡航自体が初めてというゼミ生も多く、韓国で行うグループインタビューの準備のほか、現地での交通経路の確認や緊急事態に備えた病院の連絡先なども調べ、入念な準備を進めました。
韓国での実地調査は、本庄教授の指導の下、韓国調査を中心的に企画した木村桃夏さんが、粘り強く協力機関を探す中で、「日韓交流会KJIF(クジフ)」 に打診し実現しました。
日韓交流会KJIFのHPはこちら
日韓交流会KJIFのfacebookはこちら
日韓交流会KJIFのmeetupはこちら
今回の調査に協力いただいたのはZ世代(2023年現在の20代~30代)の韓国人男女30名です。
調査スタートにあたり、まずは韓国の若者たちとゼミ生がお互いに自己紹介してアイスブレイクを行い、事前に日本で実施したグループインタビューの様子を紹介。
空気が和んだところで、本題となるグループのインタビューが始まりました。

盛り上がる韓国人の若者たち。韓国語を話す4年生の新井洸貴さん(左)と本庄加代子教授(右)
グループインタビューは、ゼミ生が事前に用意した質問を韓国の若者たちへ投げかける形で進行。
「スキンケアや化粧品に対するイメージは?」「日常生活の中で美容にかける時間は?」「“男らしさ”とは何?」「男性がスキンケアをすることに対してどう思う?」「初めて買った美容化粧品は?」といった質問を通じて、韓国の若者たちの美容意識を深堀しました。

韓国の若者にインタビューする石澤優太さん、川口陽さん、佐藤未彩さん

日韓の「男らしい顔」の違いをイラストで聞くなど、調査設計を工夫
さらに、集まった韓国の若者たちに、実際に使用しているスキンケア用品を紹介してもらう場面も。
化粧水や乳液、日焼け止め、オイルなど様々なスキンケアグッズを前に、さらに詳しいヒアリングが行われました。

男性参加者が持参した美容グッズに注目
1セッション2時間半にもおよぶインタビューを2セッション行ったゼミ生たち。
インタビューを終えた後、韓国の若者たちに日本の学生の印象を聞くと、「勉強熱心で驚いた。韓国の文化に興味を持ってくれたことが嬉しい」というコメントが。

韓国の若者にインタビューをする本庄ゼミの柴田珠莉愛さん(写真左)と佐藤未彩さん(中央)
言語の壁に苦労しながらも、韓国の若者たちのメイク・美容に関する意識や価値観をしっかり引き出し、日本との違いへの理解を深めることに成功した本庄ゼミ。
実際に韓国へと足を運び、現地での対話を通して韓国のZ世代が持つリアルな感性に触れ、インターネットや書籍を通しては得られない生の声を収集・分析することで、プロジェクトを進める要となる貴重なデータと達成感を得ることができたようです。
それ以上に、学生たちからは、「海外調査を実施する以上のものを得た。人としての在り方や準備が大切であることを知った」「準備しても当日想定外のことがおき、日々のゼミ内での情報共有やリスクの幅を想定することの重要性を知った」「チームで協力することで、連帯感を感じることができた」「基本的だがお礼や挨拶などコミュニケーションの重要性を知った」などのプロジェクトマネジメントを通しての学びもありました。
また、韓国の若者やタクシーの運転手、アパレルの販売員の方との何気ない会話や調査による交流も、「生きた外国語の学習」をすることができました。
「将来、韓国で就職したい」「海外で働きたい」など、国外へ目を向ける機会になったようです。

無事の視察完了に安堵するリーダー石川大翔さん、ゼミ長龍興克典さん、柴田珠莉愛さん(写真左から)

ゼミ長の龍興克典さん
本庄ゼミ ゼミ長の龍興克典さんのコメント:
「まずは無事に成田について本当に良かったです。韓国プロジェクトが決定した段階でゼミ長として、『バラバラなチームをまとめ上げられるか』、『外国で調査!?』という無謀にも感じる大きな目標に大変不安でした。不安をかき消すようにプロジェクト管理を入念に行いながら、数か月かけて進めてきました。今一つの山を越えることができ、自身の確かな成長を感じます。組織マネジメントの難しさ、自分なりのリーダーシップの在り方についての問題意識が高まりました」
本庄教授のコメント:
「今回は海外での現地の人に対する調査を学生自ら手配し、設計し実施するという大きなプロジェクトでした。多くの学生が調査はもちろん、海外視察が初めての中、ゼミ生一人ひとりが大きな気づきと問題意識をもつことができました。調査はもちろん、言語の壁を越えた韓国の人の温かさや挨拶や感謝という人として信頼を得るためのコミュニケーションの重要性、アクシデントの対応、そして何よりチームとしての連帯感の重要性などを感じたようです。6か月をかけ準備した3日間の視察調査でしたが、デジタル世界では学びづらい『生きた学修』をすることができた貴重な経験でした」

本庄ゼミ 成田での出発の様子