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教育・研究
経済、政治、社会…多角的に見るアメリカ政権と米中関係の今後とは。特別講座「未来は共に創る」第5回
2023.10.25
本学では、一般社団法人ユーラシア財団from Asia助成による特別講座を開講しています。
今年は一般聴講者を含む対面での講義が復活し、「未来は共に創る――アジア共同体の新しい地平線」という全体テーマのもと、アジアの諸問題に関する専門家や有識者を講師として招へい。
10/19(木)に開催された第5回は、講師として双日総合研究所チーフエコノミストの吉崎達彦氏にご登壇いただきました。

今回の講義テーマは「バイデン政権の行方と米中関係」。
経済のみならずアメリカの社会政治にも深い見識を持ち、諸外国との関係まで研究・分析する吉崎氏に、アメリカの現バイデン政権の行く末や米中関係の本質を見抜くための考察をお話しいただきました。

吉崎氏
講義前半では、未だ収束しないウクライナ情勢に加え、10月に勃発したイスラエルとイスラム組織「ハマス」の衝突がどのようにアメリカの経済・社会情勢に影響を与えるかをデータや新聞記事などを用いて様々な角度から分析。
特に、2024年11月に迫るアメリカ大統領選挙に向けて、今後予想される政治局面や共和党・民主党の出方を推察したほか、大統領選挙の進捗が中国との関係にどのように作用するかを解説しました。

アメリカ政治ニュースサイトの大統領予想データを紹介する場面も
講義後半には、今後の米中関係について世界情勢を鑑みながら考察した吉崎氏。
全世界的に経済成長率が低迷する中、吉崎氏は成長に勢いのあるインドを筆頭に、南アフリカ、トルコなど「グローバルサウス」と呼ばれる国々が存在感を増していることを話題に挙げ、「グローバルサウスとの関係をどのように築いていくかが、今後米中関係を左右するポイントとなる」と述べ、講義を締めました。

質疑応答の様子
質疑応答では、アメリカ大統領選について吉崎氏自身の予想や米中関係の今後に関する独自の意見を求める受講生からの声が。
政治、経済、外交など様々な面から分析した見解を、ユーモアを交えながらご回答いただきました。
同講座は本学学生が履修するほか、一般の方も受講可能な公開講座として開講されています。
各回の講師・テーマ、聴講のお申し込み方法は以下ページよりご確認いただけます。
一般財団法人ユーラシア財団 from Asia 助成 特別講座
https://www.tyg.jp/koukaikouza/oneasia/index.html