Academic Life & Research
教育・研究
広域自治体・基礎自治体で働く公務員の仕事とは。人間科学部「地域ではたらく」でゲスト講義
2023.12.25
人間科学部の「地域ではたらく」(宮園久栄教授)では、さまざまなゲストを講師に招き、今地域でどんなことが起こっているか、そのことにどう向き合ったらよいかを考えていきます。

12/7(木)、多摩市教育委員会教育部関戸公民館で運営・事業を担当している木村祐大氏と、東京都生活文化スポーツ局都民安全推進部の徳大輝氏を招き、多摩市・東京都それぞれの地方公務員・行政職員の仕事についてお話を伺いました。

木村氏
まず、多摩市関戸公民館に勤務する木村氏が、公民館の役割について「『つどう、まなぶ、つながる』社会教育施設」と説明。
公民館で行われる様々な講座やイベント等を例に、どのような学びの機会をつくり、その学びを次の行動につなげていくかを考えて企画・実行していく業務をご紹介いただきました。
木村氏にとって地域で働くことは、「地域のニーズや課題を把握した上で必要な仕組みや仕掛けをつくること、多様な人や物事をつなげること、取り組みの意義や価値を発信していくこと」と語りました。

徳氏
続いて、東京都職員の徳氏が登壇。
2021年の東京2020オリンピック大会など国や世界を相手にしたスケールの大きな仕事から、自身の経験を基にした都立学校の事務室での業務など地域住民の生活基盤を支える堅実な仕事まで、幅広い業務内容を説明しました。
多岐にわたる広域行政の重要な業務は、区市町村や国、関係機関等、多くの主体と協力し、東京都を発展させ、都民の生活の基礎を支えることだと言及。
「行政の主な業務はすべて、住民の生活をよりよいものとするためのもの」と語り、講義を終えました。
その後の質疑応答タイムでは、学生から「基礎自治体間での繋がり」や「公務員試験後の採用試験について」の質問が。
木村氏・徳氏から丁寧な回答をいただくとともに、東京都では新方式での採用も始まっていることなどもご紹介いただき、就職活動を控える学生にとって有益な情報を得る貴重な機会となりました。