Academic Life & Research
教育・研究
種村ゼミの学生が、大型書店の観察と本探しのフィールドワークを実施
2025.06.20
東洋学園大学では、都心の立地や大学の持つ様々なリソースを生かした「TOGAKU PBL」(PBL=課題解決型学習)を積極的に推進しています。
5/8(木)、5/14(水)の2日間、人間科学部「社会教育ゼミ」(種村文孝准教授)の4年生8名と「人間科学基礎演習A」を受講している2年生24名が、丸善・丸の内本店でフィールドワークを実施しました。

学生たちは、丸善・丸の内本店にご協力いただき、自分や仲間の研究テーマに関わる本を探しました。
また、書店内の特徴、工夫されていること、店員の方の様子、来店者の様子、置かれている本から見えてくる社会の動向などについても、フィールドワークを通して様々な気づきがありました。
今回は特別に、店内の棚や陳列の様子について撮影許可をいただき、学生たちと種村准教授が気づいた点や気になった点などを意見交換したり、記録したりしました。

気になる本を探す学生。普段あまり読まない医学系の分野の棚も観察しました。

専門書も多く、興味がある分野の1冊を探せたときの喜びは大きかったようです。

ピンク色の本が多い、女性の本棚というコーナーが気になった学生もいました。
参加した学生からは、以下のような感想や気づきがありました。
「思っていたよりずっと広く、3階に行くとまるで図書館のような広さの本屋でした。飲食できる場所や休憩スペースがあり、本をそこで読んでいる人も多く、とてもいい雰囲気な本屋だなと思いました。自分は本をあまり読まないのですが、丸善さんなら読んでみたいという気持ちになりました」
「私は、平日の昼間に本屋に人はいないと思っていたのですが、店内には、30代以上のスーツ姿の男性、スーツ姿の女性、子連れの主婦、高齢者、カフェスペースにはフォーマルな服を着た若い女性がいて驚きました。意外だったのは雑誌エリアにスーツ姿の男性たちが集中していて、横並びに立ち読みをしていたところでした。」
「いつもは何も考えずに行っていた本屋さんだったけれど、フィールドワークということを考えて本屋さんに行ったらいろいろなことに気づきました。人やお店の雰囲気だったり、本の分類に対してだったり。また、感じたことを実際文字にしていくと、今まででも感じていたはずなのに、たくさんの発見がありました。自分がテーマにしたい研究テーマの本もたくさんあって本を見ている時間がとても楽しかったです」
丸の内というビジネス街にある書店で、普段の大学生活とはまた違った社会の一面を感じたり、多様なジャンルの本に触れたり、他の学生との観察の視点の違いに気づいたりと、何気ない普段の日常の中にも興味を持って深められることが多いことを実感するフィールドワークになりました。