Academic Life & Research
教育・研究
ソーシャルダンスで体験する、心を通わせる非言語コミュニケーション。宮房ゼミのゲスト講義
2025.07.07
6/21(土)、英語コミュニケーション学科「英語コミュニケーション(異文化コミュニケーション)ゼミ」(宮房寿美子准教授)が、ソーシャルダンス講師のヨシ矢野氏をゲスト講師に迎え、特別授業を実施。
ゼミ生たちは、ペアダンスを通じた非言語コミュニケーションを体験しました。

宮房ゼミでは、英語でのコミュニケーションや異文化コミュニケーションについて実践しながら学ぶ機会として、ソーシャルダンス体験を実施しています。日本では社交ダンスとも呼ばれる「ソーシャルダンス」は世界共通の非言語コミュニケーションのひとつ。
ゼミ生たちは、言葉を使わずに相手と心を通わせ親睦を深める手法について、ダンスを体験しながら学びを深めました。
講師を担当いただいたのは、ヨシ矢野氏。ニューヨークでの20年以上にわたるダンス活動・指導経験をお持ちで、講師・振付師・パフォーマーとしても活躍。現在は日本全国で主にペアダンスを指導されています。
今回は、エスコートの作法やリーダー(ペアダンスにおけるパートナーをリードする側のことで、主に男性が担うことが多い)の役割について教えていただきながら、音楽に合わせてメレンゲ、ワルツ、サルサの3種類のダンスをご指導いただきました。

エスコートの作法を学ぶ学生たち
講義では、まずアイスブレイクで、ダンスに関するイメージや、今まで見た映画やミュージカル、どんなスポーツをやってきたかなど、お互いを知ることからスタート。
その後、柔軟体操をしてからダンスレッスンがスタートしました。
学生たちはダンス未経験。最初は恥じらっていたり戸惑っていたりしていましたが、ヨシ先生の指導を受けるうちに緊張がほぐれ楽しんでダンスをするように。
ダンス中にはリーダーとパートナーが入れ替わるタイミングがあったり、前後左右、回転など、言葉を交わすことなくステップを合わせたりと、ダンスを通じて非言語コミュニケーションを学びます。

休憩を兼ねた講義タイム
休憩を兼ねた講義では、ヨシ先生のお話を伺う機会が。
英語ができない状態で渡米し、語学を学びながら様々な国の人と友人になったこと、ダンスをするようになったきっかけ、人生の転機には必ず友人の誘いや助けがあったこと、世界中を巡りダンスをしたことなど、学生たちは興味津々で耳を傾けていました。
学生からの「英語が通じない国の人とはどうコミュニケーションしたのか」という質問には、「挨拶くらいの言葉は覚えたが、話せなくても身振り手振りで大抵通じる」というまさに非言語コミュニケーションの体験談を伺うことができました。
ヨシ先生の気さくなお人柄と興味深いお話に、笑いと笑顔の絶えない講義となりました。

手の組み方を教わる視線も真剣

この頃になると姿勢までも綺麗に
講義の後は改めてダンスを再開し、学生たちは「絶対、明日筋肉痛!」と笑いながら楽しんでレッスンを受けていました。
ヨシ先生曰く、「アメリカではダンスを踊ることが身近で、パーティーや結婚式では必ずといっていいほど踊る機会がある」そうです。「こうして1回だけでもレッスンを受けたことは自信につながり、たとえステップを忘れダンスが踊れなくてもエスコートの作法さえ知っていれば何とかなる、今日の体験がきっと役に立つ」(ヨシ先生)と、特別授業を締めくくりました。
