Academic Life & Research
教育・研究
地域で活躍するゲストを毎回招聘。「地域ではたらく」初回は児童福祉司の卒業生がゲスト登壇
2025.12.03
人間科学部の「地域ではたらく」(宮園久栄特任教授)では、公務員やNPO、福祉や司法など様々な領域で活躍する人々をゲスト講師に迎え、地域を支える仕事について学びます。
10/20(月)には、神奈川県の児童相談所で児童福祉司として活躍する日髙星愛氏をゲスト講師として招聘。
本学の卒業生でもある日髙氏に、現職までの歩みや児童虐待の実態と支援についてお話を伺いました。

授業の冒頭では、日髙氏が現在の仕事に至るまでのプロフィールを紹介。
大学入学を機に一念発起、児童相談所で夜間相談員のアルバイトを行い、「社会福祉主事」(任用資格)に必要な科目を履修するなど、児童福祉の道を志望していた日髙さん。
卒業後は、臨時職員として横浜市の児童相談所に勤務、数年かけて正規採用に至り、現在は神奈川県の公務員(児童福祉司)として子どもの虐待防止や保護、子育ての支援に携わっています。

そんな話の流れから、地域の福祉に関わる公務員の様々な種類や必要な資格についても説明。
「社会福祉主事」や「児童指導員」、「公認心理師」といった資格についての説明に加え、「福利厚生が良い」「将来設計がしやすい」といった公務員全体に当てはまる特長、中でも専門職の場合は「使命感がある」「専門性が高い」「自分の求めるベクトルで働ける」といったメリットをお話しいただきました。
その後は、「児童相談所」の役割、児童虐待の実態と児童相談所の介入、支援について解説。
学生との質疑応答では、「兄が妹に暴力をふるった場合は虐待になるのか」「通報をした側はどのように見られているのか」「片親が子どもを連れ去った場合にはどのような支援が行われるのか」「18歳になったら対応はどうなるのか」といった質問が次々とあがりました。
授業後にも質問に並ぶ学生が続出し、先輩から現場のケースを学び、将来のキャリアについて考える絶好の機会となったようです。
