Academic Life & Research
教育・研究
地域で活躍するゲストを毎回招聘。「地域ではたらく」第2回「検察事務官の仕事とやりがい」
2025.12.08
人間科学部の「地域ではたらく」(宮園久栄特任教授)では、公務員やNPO、福祉や司法など様々な領域で活躍する人々をゲスト講師に迎え、地域を支える仕事について学びます。
10/27(月)には、現在東京地方検察庁立川支部で検察事務官として活躍する伊豫田拓馬氏をゲスト講師として招聘。
検察事務官という職に就いた経緯から、実際の業務内容、やりがいに至るまで幅広くお話しいただきました。

伊豫田氏は大学時代の授業で「模擬裁判」に参加した経験から、裏方として検察官を支える仕事に魅力を感じ、検察事務官を志望。
国家公務員試験(一般職)を経て検察庁に採用され、現在は捜査・公判部門で、検察官の業務を補佐する立場で活躍されています。

続いて、検察庁における組織体制や検察官・副検事・検察事務官の役割の違いについても解説。特に検察事務官の業務として、事件の受理手続き、証拠品の管理、令状請求、立会い事務、公判準備、被害者支援、刑の執行・罰金徴収など、幅広い職務が紹介されました。
また、検察事務官から副検事、さらには検事へと昇進できる制度についても触れ、公務員としての多様なキャリアパスを具体的に説明されました。
終盤では、「検察庁は唯一起訴権限を持つ機関であり、その事務に携われることが大きな誇り」と語り、起訴に至るまでの努力や、検察官との連携に喜びを感じる瞬間など、現場ならではのやりがいを熱く語りました。
学生との質疑応答では、「検察事務官に向いている人は?」「仕事で大変だったこと、一番腹立たしかった案件は?」などの仕事内容や、「執行猶予は必要と思うか」など法曹界に身を置く方の貴重な意見を尋ねるなど、質問が多く寄せられました。
学生にとって、法曹界の仕事や公務員としてのキャリアをより具体的にイメージする貴重な機会となりました。