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自己肯定感と化粧、中二病、魚釣りの心理的効果など、多彩なテーマが集う。人間科学部卒業論文発表会

PBL,人間科学

2026.03.30

東洋学園大学では、都心の立地や大学の持つ様々なリソースを生かした「TOGAKU PBL」(PBL=課題解決型学習)を積極的に推進しています。
その集大成のひとつが、学生一人ひとりが自ら選んだテーマを探究する卒業論文。
今回は、2/5(木)に開催された人間科学部の「卒業論文発表会」の様子をご紹介します。

人間科学部の卒業論文では、学生それぞれが「人間とは何か」「社会とは何か」という問いに向き合い、自らの関心を出発点に研究を深めてきました。
当日は、心理・カウンセリングコース、スポーツ健康コース、人間社会コースから計14名の学生が登壇しました。

心理学系からは、身近なテーマを学術的に掘り下げる発表が並びました。
写真撮影と記憶の研究、SNSとの付き合い方など、自己肯定感と化粧の関係など、現代社会を映し出す研究が紹介されました。

とくに、男性の化粧と自己肯定感の研究では、普段化粧をしない男性へ化粧を施し、心境の変化を検討するという方法が取られました。

また、中二病と達成動機・自己愛の関連を検討した研究では、仮説と異なる結果が出ましたが、「中二病とは何か」という概念そのものを整理し直す試みが示されました。

スポーツ系では、競技経験や身体活動を心理的・身体的・社会的側面から多角的に捉えた研究が発表されました。
魚釣りの心理的効果、サッカークラブ応援文化の変化、スノーボードの体力要素と歴史など、自分の関心を出発点として掘り下げる研究が多くありました。

人間社会や文化に関するテーマも多彩でした。
同調圧力の研究では、自らの問題意識を明確にし、それに基づいてデータを集める姿勢が示されました。
同性婚に関する研究では、当事者の声に耳を傾けるとともに、その中にも多様な考え方が存在することが紹介されました。

また、ドラマ『アンナチュラル』の分析では、作品に通底する「死と再生」の構造を抽出し、その物語的意義を考察しました。

最後に、阿部一教授(人間科学部学部長)よりエールが。

「大学での学びの中核は卒業論文にある。社会に出たときに『何を学んだのか』と問われた際、自分の卒論を語れることが大学での学びの証になる」とメッセージが贈られました。

発表者集合写真

<人間科学部卒業論文発表会 論題(発表順)>
佐埜遥菜 写真撮影による記憶への影響
水谷凌将 テニスの怪我について
若澤巧歩 同調圧力のない社会の在り方―道徳を根源とした社会の視点から見る政策―
坂場龍之介 SNSの利用が及ぼす心理的影響と自己肯定感との関連について
松岡渚早 不安と練習の質や量との関係に関する文献研究
竹内結希 日本で同性婚が認められていないことを当事者はどのように考えるのか
黒田美憂 スマートフォンへの依存がもたらす心理的影響
宮内瑠汰 魚釣りの心的効果とストレス軽減について
関谷颯 東京ヴェルディサポーターの応援意識と行動の変化
吉山愛梨亜 恋愛依存と兄弟間の影響について
山田野咲香 自己肯定感と男性の化粧との関連性
郷幸澄 中二病の経験による達成動機と自己愛との関連の検討
坂本理沙 ドラマ『アンチュラル』における、死の表象と物語の分析
小澤修太 スノーボードに必要な体力要素と歴史