Academic Life & Research
教育・研究
人間を多角的に学ぶグループワークを対面で実施。「人間科学総合講座」集中授業
2021.03.24
3/9(火)~11(木)の3日間、人間科学部の集中授業「人間科学総合講座」を対面で開講。
人間科学部の宮園久栄教授、福田佳織教授、有木永子准教授が担当する同科目は 、「人」を理解するために、臨床心理学、発達心理学、犯罪学など複数の専門領域にわたって総合的に学ぶ、つまり『人』をまるごと科学する人間科学部ならではの科目です。
集中授業では、ソーシャルディスタンスや飛沫予防に配慮しつつグループワークを行うために、学生たち自身が机の配置を工夫。
検温や消毒、マスク着用を徹底した状態で授業を行いました。


距離を保つために机を三角形に配置し、隣席との間にはアクリル板を設置
今回の集中授業では、「さるかに合戦」裁判(NHK『昔話法廷』より)をテーマにグループワークを実施しました。
学生たちは、「被告人の生育歴」「事件後の被害者の状況」「対人関係」「子どもがいることが罪を軽くする理由になるのか」「遺族の感情」など、さまざまな切り口で事件について考察。

裁判員制度、犯罪者家族・被害者家族に対する心理面・社会面の考察やサポートの状況、法律知識、犯罪背景としての児童虐待問題まで、履修者同士とのディスカッションや意見交換を通じて学びを深めていました。

学生コメント:「今まで受けた1つ1つの授業が、点と点ではなく、線になって繋がっているという気付きがあった」、「全体を通して難しい課題だったが、自分の中で意識が変わった」、「前の自分より成長したと思う」
担当教員コメント「人間科学部ならではの授業ということを念頭に、事前に教員間での議論を重ねた。講義は3日間のハードスケジュールだったが、学生達の真摯な取組みや成長する姿を目の当たりにし、教員にとってもうれしい時間を過ごすことができた。また、学生のコメントにハッと気づかされるなど教員が触発されることも多かった。」