Academic Life & Research
教育・研究
八塩ゼミがTOKYO MXと産学連携、テレビ離れが進むZ世代へのマーケティングを研究
2021.05.15
現代経営学部の「マーケティングとメディアゼミ」(八塩圭子教授)3年生と、東京メトロポリタンテレビジョン株式会社(TOKYO MX)との産学連携がスタート。
4/26(月)にキックオフ、5/10(月)にオンライン上で常務取締役・放送本部長を務める山崎宇充氏、編成局長を務める佐藤圭一氏らとの顔合わせが行われました。

4/26に八塩ゼミで行われたキックオフの様子
今回の産学連携プロジェクトは、八塩ゼミの3年生が「Z世代にもっとTOKYO MXを見てもらうためのアイデア」を同社に提案するというテーマでスタート。
当初は同局社員を招いての講義やテレビ局見学が検討されていたものの、緊急事態宣言の発令に伴い、動画やZoomウェビナーを駆使しての実施となりました。
4/26(月)のキックオフでは、八塩教授からゼミ生に対するプロジェクトの説明が行われたのち、TOKYO MXの番組紹介ムービーを上映。
さらに、ゼミ生に対するサプライズとして、同局の人気番組「堀潤モーニングFLAG」で朝の顔として活躍するアナウンサーの堀潤氏からのビデオメッセージが上映されました。

堀潤氏からゼミ生へのサプライズ動画
本プロジェクトのターゲットとなる「Z世代」とは、90年代後半~2010年代前半生まれの人を指し、ちょうどゼミ生たちが含まれる世代でもあります。
プロジェクトスタートに向けて事前に同局の番組を視聴した、番組表を調べてきた、という学生も多く、Z世代の当事者としての意見交換やディスカッションが行われました。
5/10(月)は、同社の常務取締役・放送本部長を務める山崎宇充氏、編成局長を務める佐藤圭一氏らにご参加いただき、Zoom上での顔合わせとレクチャーが行われました。

山崎宇充氏(最上段左から2人目)、佐藤圭一氏(下から2段目右から2人目)と、八塩教授(最上段右端)、八塩ゼミ3年生
まず八塩教授から、ゼミ生を対象に実施したTOKYO MXに関する意識調査の結果を報告。
山崎氏からは、独立局であるTOKYO MXの紹介に加えて、同時再送信サービス「エムキャス」などインターネット配信に対する取り組み、テレビ広告とインターネット広告の比較、視聴率調査の実態といった、業界の現状について紹介いただきました。

ゼミ生の意識調査結果
さらに、新型コロナウイルス感染症による生活習慣の変化が視聴者層に及ぼす影響、住環境や家族関係、価値観の変化、サブスクサービスの隆盛といった様々な切り口から、今後の放送業界やZ世代のテレビ離れを考えるうえでのヒントをたくさんいただきました。
その後の質疑応答では、「海外ドラマや通販番組について」「配信サービス(エムキャス)について」「認知度向上のための広告やブランディング施策」「Z世代に向けた現状の取り組み状況」「重視しているSNS」など、ゼミ生からの様々な質問に山崎氏が回答。
「非常に鋭いところを突いてくる質問もある」(編成局長の佐藤氏)というコメントをいただくほど、大変充実した内容の質疑が行われました。

山崎氏とゼミ生との質疑応答
八塩ゼミでは今後、現状把握や調査、課題の抽出といった研究を進めて戦略コンセプトを立案し、7月に中間発表を実施する予定となっています。