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教育・研究

[公開講座]パンデミックを「短歌」と「科学」の両面から紐解く。次回は6/5(土)

お知らせ

2021.06.02

学問領域にとらわれない幅広い教養(リベラルアーツ)を一流の講師に学べる「2021年度東洋学園大学 公開講座」、第4回を5/22(土)にオンラインで実施。
今回は「ことばの力-人類の歴史と感染症、その生活」というテーマで、JT生命誌研究館館長 歌人の永田和宏氏を講師に迎え、130名を超える参加者が聴講しました。

永田和宏氏

 

講演は、約100年前に発生したスペイン風邪についての話題からスタート。
当時詠まれた短歌作品や新聞記事、歌人・与謝野晶子の寄稿文などを通じて、マスクや「密」の回避といった基本的な感染症対策や政府の対応、似非サイエンスの跋扈、正常性バイアスに陥り楽観的な行動をとってしまう人々の存在など、今の状況との様々な共通点が浮かび上がりました。
さらに、各話題の合間には、ウイルスが生命か否かといった話や、石鹸で手を洗うことでウイルスのエンベロープ(膜)が溶けることなど、細胞生物学者ならではの科学的根拠に基づいた解説がわかりやすく挟まれました。

さらに、後半では、コロナ禍で詠まれた数々の短歌作品を紹介。
質疑応答では、免疫力に関する知見やワクチンの必要性、ウイルスが永久凍土でも存在し続けることなど、幅広い質問にお答えいただき、受講者からは「(感染症予防に)改めて気を引き締めたいと感じた」との感想が聞かれました。

次回は6/5(土)、「コロナ時代のアフリカと医療」というテーマで、グローバル・コミュニケーション学部の玉井隆専任講師が講演します。
ぜひ奮ってご参加ください。

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