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グロコミ

元青年海外協力隊隊員から国際協力について学ぶ。「JICA地球ひろば」での学外研修

グロコミ

2021.07.30

7/19(月)、グローバル・コミュニケーション学科の「専門基礎演習A」(佐藤泉教授)が、独立行政法人国際協力機構(JICA)が運営する「JICA地球ひろば」での学外研修を実施。
元青年海外協力隊隊員で、現在同「JICA地球ひろば」の ”地球案内人”本宮万記子氏に環境教育や開発途上国援助の取り組みについてお話を伺ったほか、国際協力に関する様々な展示や資料室を見学しました。

学外研修の様子

本宮氏の講演では、ケニアの環境教育についてのお話や、その一環として地元の子どもたちに自然保護をテーマに絵を描いてもらう取り組みなどを紹介していただきました。
さらに、「なぜ日本が開発途上国の援助をするのか」というお話から、日本と途上国の関係や、過去に日本が受けた国際援助についても学習。
私たちの衣料品や食料品、工業製品の原材料の多くが開発途上国から来ていること、かつて日本もユニセフ等から第二次世界大戦後に給食の援助をしてもらったこと、世界銀行の支援で新幹線や高速道路などのインフラ整備ができたことなどを教わりました。

ケニアの初等学校での本宮万記子氏(中央)

その後、一行は同施設内の展示を見学。
特別展示の「東日本大震災から10年 災害にもっと強い世界をめざして」では、地震、津波、台風、火山噴火など私たちが経験してきた多くの世界各地の災害と、災害救助や、災害に強い持続的な社会をめざす取り組みなどを学びました。
また、資料室「JICA図書館」も見学させていただきました。

資料室には長年にわたる国際協力の取り組みに関する資料がまとめられており、学生たちも興味津々で資料を閲覧。
「卒業論文の時も資料を探しにきていいですよ」という、ありがたい言葉もいただきました。

その後は、イラン料理やインド料理など、世界各国の珍しい料理が食べられる同施設内の「J’s Cafe」も訪問。
今回は感染症対策として換気・ソーシャルディスタンスを徹底した会議室で昼食をいただき、「食」を通じて各国文化について学びを深める機会となりました。

 

参加学生たちも貴重な機会を存分に活かそうと熱心に学んでおり、卒業論文に向けた資料の活用を考えたり、「青年海外協力隊には、学生の内に行くのと、卒業してから応募するのとどちらが良いか」と質問してアドバイスをいただいたりという姿が見られました。