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[現代経営研究会]今期の現代経営研究会がスタート。第1回はKADOKAWAおよびドワンゴの代表・夏野氏が登壇

現代経営,大学院

2021.10.05

今年度の「現代経営研究会」第14期(2021年度)は、「不確実な時代を読む」をテーマに、全6回すべてをZoomウェビナーにて開講します。
9/29(水)に行われた第1回講演には、株式会社KADOKAWA代表取締役社長/株式会社ドワンゴ代表取締役社長CEO/慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特別招聘教授の夏野剛氏を迎え、「デジタル革命に乗り遅れた日本企業とアフターコロナに向けた展望」という議題でお話いただきました。

経営者、教育者であり、政府の規制改革の仕事にも携わる夏野氏。

夏野氏は冒頭、年間テーマの「不確実な時代を読む」をキーワードに、「コロナ禍という不確実な時代は、環境を変えるチャンス」と説明。コロナ禍だからこそ、ハンコ(印鑑)という古いビジネス慣習の規制改革が進んだことや、自身が代表を務めるKADOKAWAとドワンゴでも働き方が大きく変わった、というポジティブな事例をご紹介いただきました。また、コロナ禍という不確実な状況を経験したことで、経営者の立場として「変化を先読みし、どんどん手を打っていくべきとの想いを強くした」というお話もありました。

日本がデジタル革命に乗り遅れた原因や解決策を考察。

いよいよ本題に入ると、まずはデジタル革命に乗り遅れた日本の現状を指摘。Yahoo! JAPANがサービスを開始した1996年と、コロナ禍前の2019年のGDPを比較し、日本はたった4%程度しか成長できていない――、つまり「テクノロジーの恩恵を受けられていない」という現実をつきつけました。そして、その原因は「人間側の仕組み」にあるとし、「コロナ禍をきっかけに、社会や会社、教育などあらゆる仕組みを変えていくべき」と解説しました。

ボディランゲージを交えたアクティブな講義を展開。

 

自社のKADOKAWAやドワンゴをはじめ、実在する日本企業の具体例を交えながら、リアリティのあるお話を聞かせてくださった夏野氏。最後は「想像(イマジネーション)と創造(クリエーション)が社会の中心価値になれば、日本はまだまだ成長できる」という前向きなコメントで締めくくりました。講演後には受講者から多くの質問が寄せられ、一つひとつ丁寧にお答えいただきました。

次回の現代経営研究会は10/13(水)に開催。株式会社不二家 代表取締役社長の河村宣行氏を迎え、「コロナ禍における不二家の取り組み」というテーマで講演いただきます。

詳細・受講のお申込み(事前登録制)は以下リンク先にてご確認ください。
https://www.tyg.jp/koukaikouza/business/index.html