Academic Life & Research
教育・研究
「日本語教員養成課程」履修者が日本語学校での教育実習に挑戦
2021.10.28
8/31(月)~9/3(金)、グローバル・コミュニケーション学部の「日本語教員養成課程」履修者6名が、ヒューマンアカデミー日本語学校東京校で日本語教育実習に参加しました。
春休みに続いて緊急事態宣言下での教育実習となり、日本語学習者とはオンラインを通じての交流となりましたが、日本語教育に尽力される先生方の姿を間近で見ることができ、多くのことを学んだようです。

オンライン授業での登壇実習
今回の実習は、他大学の実習生と合同で開催。
実習期間の前半は、現場の先生による実践的な授業を受けながら、日本語教員と日本語学習者それぞれの立場について学びました。


実習後半では、Zoomを使って実際のオンライン授業を行う登壇実習。
画面共有機能や、学習者を少人数グループに分けるブレイクアウトルーム機能など、今までは学ぶ側として経験した機能を、教員の立場で活用しました。
6名全員が初めての経験に緊張しつつも精一杯頑張り、大きな達成感を得たようです。

9/6(月)に行われた成果発表会では、実習生一人ひとりが教育実習で経験したこと・学んだことについて発表。
指導を担当いただいたヒューマンアカデミー日本語学校の先生方からは、「授業のアイディアを自分達からどんどん出し、すばらしいと思った」「実習生の皆さんとこれからも一緒に仕事をしたいと思った」など、大変温かい講評の言葉をいただきました。
また、ヒューマンアカデミー日本語教育事業部教学室教育顧問の辻和子先生からは、授業の工夫が足りなかったと述べた学生に対しては「どうしたかったのか。そのために何が足りなかったのか、どのようにするべきだったのかをぜひ具体的に考えてほしい」、学習者を主体的に活動させることが難しかったと述べた学生に対しては「どのように難しかったのか、どうしてうまくいかなかったのかを考え、言葉にしてみると今後に生かすことができるだろう」など、実習生一人ひとりの反省を汲み取った具体的な課題を与えていただき、学生たちは今後の勉強に対する決意を新たにしていました。

成果発表会
今回の実習を担当した山本博子准教授のコメント:
「6名が登壇実習で大きな声で笑顔で授業をしている様子を見て、たいへん頼もしく感じました。実習生達は、大学生活の半ばの多くの時間を、コロナ禍というたいへんな状況のなかで過ごしてきました。でも、そのようなたいへんな経験をした実習生達だからこそ、日本語学校で毎日教職員の皆様や実習仲間と会い、より良い授業をするために模索した5日間は、深く大きな意義を持ったのだろうと感じています。実習で学んだことを大切にし、日本や海外で日本語を学んでいる方達を優しくしっかりと支える社会人になってほしいと思います」