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TOGAKU 2020 PROJECT
2019.09.02
TOKYO 2020を学生たちの成長の機会に! およそ1年後に待ち受けるビッグイベント、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、東京2020大会)。 東洋学園大学では、同大会における大学連携協定を2014年に締結。以来、「TOGAKU 2020プロジェクト」と題した独自の取り組みを行い、オリンピック教育の推進やグローバル人材の育成、パラリンピックの理解促進などを推進してきました。 大会開催地の「東京」にキャンパスを構え、1964 年大会の資料も多数所蔵している本学ならではの「TOGAKU 2020プロジェクト」。その詳細を詳しくご紹介します。
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TOGAKUのオリンピックレガシーを、未来へつなぐ。

聖火用トーチをはじめ、1964年東京大会の資料が学内に!
本学の前身である東洋女子短期大学の元学長・愛知揆一は、1964年の第18回オリンピック東京大会当時の文部大臣であり、オリンピック組織委員会(OOC)の理事を務めました。そのため本学では、愛知元学長から引き継いだ1964年東京大会の聖火用トーチや五輪旗をはじめ、貴重な五輪資料を多数所蔵しています。
普段は史料室で大切に保存されているこれらの資料ですが、「TOGAKU 2020プロジェクト」にあたり、“オリンピックにゆかりのある大学”のシンボルとして積極的に活用。たとえば、2018年8月のオープンキャンパスでは、特別企画として「TOGAKUオリ・パラ体験コーナー」を開設し、五輪旗や記念品を展示したり、聖火用トーチを持って写真撮影ができるコーナーを設置しました。そして、東京2020大会のボランティアを目指す学生有志が、訪れた高校生に本学とオリンピックのつながりやスポーツボランティアの役割などについて説明しました。

オープンキャンパスの特別企画「TOGAKUオリ・パラ体験コーナー」でリーダーを務めた吉田悠人さん(現代経営学科2年※当時)。「東京2020大会に向けてボランティア経験を積みたい」との思いからリーダーを志願し、本学とオリンピックのつながりを高校生に伝えた
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多くの学生が自発的にスポーツボランティアに挑戦中!

東京2020大会でのボランティアを目指す学生たちが、「第27回流山ロードレース大会」にボランティア参加
東京2020大会へのボランティア参加を推奨
東京2020大会を「自分ごと」と捉えて成長につなげるためには、学生自身が大会と関わり、生きた経験をするのが一番です。そこで本学では、同大会へのボランティア参加を推奨。ボランティアの募集開始前に「TOGAKUオリパラボランティア・ミーティング」を2回にわたって実施し、学生たちに応募方法などの情報を共有しました。また、募集締め切りの約1ヶ月前にも「TOGAKUオリパラボランティア応募相談会」を開催。質疑応答などを行って応募をサポートしました。
説明会・相談会には多くの学生が参加。そして、40名を超える本学学生(うち大会ボランティア30名以上、都市ボランティア10名以上)が実際に応募手続きを行いました。
応募した学生からは、「これまでスポーツにはあまり縁がなかったのですが、『TOGAKU 2020プロジェクト』の一環であるオープンキャンパスイベントにスタッフ参加し、自分の大学とオリンピックとのつながりを改めて知って大会ボランティアにも興味を持ちました。東京でのオリンピック・パラリンピックに関われる貴重な機会がとても楽しみです!(金井真由さん/現代経営学部2年)」などの声が聞かれました。

東京2020大会でのボランティアを目指す学生たちが、「第27回流山ロードレース大会」にボランティア参加
オリパラ機運の高まりを受け、学生のボランティア熱が沸騰
最近では、東京2020大会のボランティアのみならず、「スポーツボランティア」の活動自体に興味を持ち、積極的にチャレンジする学生も増えてきています。
2018年10月には、千葉県流山市で開催された大規模な10キロマラソンレース「第27回流山ロードレース大会」に、本学の学生有志5名がボランティア参加。出場ランナーの手荷物預かり・受け渡しを行う「クローク担当」として活躍しました。
また、過去には国際キャリアプログラム(ICP)の学生が野球の国際大会にボランティア参加し、留学で身につけた英語力を活かして通訳を担当。さらに、東京マラソンやラグビーW杯などのメジャーイベントにボランティアとして参加する学生も出てきています。
スポーツボランティアを経験した学生たちは、活動を通じて人を支えることに喜びを見出したり、チームワークの大切さを学ぶなど、自分なりの成長につなげています。
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パラスポーツへの理解を深め、楽しさを伝える取り組みも。

学園祭でのボッチャ体験会の様子。「TOGAKUパラスポーツ」のメンバーが中心となって行った
学生が主体となって、パラスポーツ普及活動を実施
オリンピックに比べ、まだまだ認知度が低いパラリンピックの競技種目。そんなパラスポーツへの理解を促進することも「TOGAKU 2020プロジェクト」の目的のひとつです。
本学には、ボッチャなどのパラスポーツを行うサークル「TOGAKUパラスポーツ」があり、所属メンバーは自分たちがプレーを楽しむだけでなく、パラスポーツの普及活動にも力を入れています。同サークルの部長を務めた木村駿汰さん(人間科学部4年※当時)は、2018年に後輩3人とともに「TOGAKUパラスポーツ」を創設。パラスポーツの楽しさを多くの人に広めたいとの想いから、翌年には「初級障がい者スポーツ指導員」の資格も取得しました。

ボッチャは「地上のカーリング」とも呼ばれる戦略性の高いパラスポーツ
オープンキャンパスや学園祭で大好評だったボッチャ体験会
2018年には、「TOGAKUパラスポーツ」が中心となってオープンキャンパスや学園祭などのイベント会場でボッチャ体験会を実施。会場を訪れた高校生や一般のお客様、本学の学生などにボッチャのルールをレクチャーし、一緒にプレーを楽しみながら競技の魅力を伝えました。また、地元・文京区のスポーツイベントや近隣地域のお祭りにボランティア参加し、ボッチャ体験会の実施をサポートしたりもしています。
前出の木村さんは、「ボッチャ関連のスポーツボランティアを通じて、1年間で300名以上の方々と関わりました。今後も当事者の立場からパラスポーツの普及に取り組みたいです」とコメント。その想いは、木村さんが卒業した現在も「TOGAKUパラスポーツ」の後輩メンバーに受け継がれています。