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ウクライナの大学教員にリアルタイムで話を伺い、考える。坂本ゼミのオンライン講義

グロコミ,英コミ

2022.05.27

5/20(金)5限、「児童英語教育ゼミ」(坂本ひとみ教授)にて、ゲストにウクライナのキーウ国立経済大学Denys Lifintsev准教授、鳥取大学のKip Cates名誉教授、本学ICP兼任講師でロンドン大学博士課程在籍のAlexandra Shaitan先生を迎えてウクライナ情勢に関するオンラインでの特別講義を実施。
ウクライナ現地と鳥取、ロンドン、東京、それぞれの場所を繋いでリアルタイムにやり取りしながら、今まさにウクライナで起きていることとその背景についての講義と質疑応答が行われました。

講義ではまず、坂本ゼミの学生たちがウクライナに関してオンラインプレゼンテーションを実施。
国旗の色が表す意味や言語、食や民族衣装などの文化、ロシアの侵攻による被害と国際支援の状況等、各学生が事前に調査した内容を英語で発表しました。

学生によるプレゼンの様子

その後、キーウ国立経済大学のLifintsev准教授によるオンライン講義がスタート。
ウクライナの紹介に続き、国民性や戦争による現地の被害状況、同大学の学生たちの近況についてなど、ウクライナの人々が今まさにどのような状況に置かれ、どのような思いを持っているのかをお話しいただき、現地のリアルな様子を知り、生の声を伺う大変貴重な機会となりました。

ゼレンスキー大統領への熱い支持など、現地ならではの情報も。

Lifintsev准教授

続いて行われた鳥取大学のCates名誉教授によるオンライン講義では、ロシアのウクライナ侵攻について改めて政治的背景や世界の反応、日本にとっての影響や課題を整理して解説いただきました。

Cates名誉教授による講義

講義は全て英語で行われましたが、ウクライナの立場と、第三者的な立場それぞれから見た情勢について知ることができるという滅多にない機会に、学生たちからは質問が続出。
ヨーロッパ留学中に市民による反戦デモを直接目にしたという学生からの質問を皮切りに、避難下でのCovid-19問題、次世代である自分たちにできることなど、Lifintsev准教授、Cates名誉教授をはじめ、コーディネーターを務めていただいたAlexandra Shaitan氏や坂本教授らを交えての活発な意見交換が行われました。

坂本教授によると、学生からは「ウクライナ侵攻のことはテレビ報道やSNSで知っていましたが、このようにウクライナの先生が熱をこめて語ってくださった講義を聞いて、ぜひとも自分にできることを何かしたいという気持ちになりました」という感想が多く寄せられたとのこと。
また、参加された先生方からも同様の感想が述べられましたが、Cates先生の国際情勢の分析も大変わかりやすく、理解が深まったとの声が届いているそうです。

6月には、本学の特別研究チーム “SDGs教育プログラム開発のための研究チーム”(坂本ひとみ教授、八塩圭子教授、中村哲之准教授、玉井隆准教授)と在学生による、ウクライナ支援のための募金活動を実施予定です。

※本記事の掲載にあたり、Denys Lifintsev准教授より氏名・お写真・スライド画像等の公開ご許可を頂いています。