Academic Life & Research
教育・研究
もし裁判員に選ばれたら?あなたも裁判員!宮園ゼミ「模擬裁判」
2022.07.13
6/20(月)、人間科学科の宮園ゼミが「模擬裁判」を実施。
同ゼミの4年生が裁判長、裁判官、検察官、被告人、弁護士、証人を担当し、3年生は裁判員として参加、裁判員裁判の様子を再現しました。

宮園ゼミは少年非行や犯罪等「犯罪学」をテーマに研究するゼミ。今回の「模擬裁判」は4年のゼミ生が3年ゼミ生の新歓企画として実施しました。
法衣をきた裁判官役の4年生と共に3年生たちも裁判員として参加。実際に起こった裁判例を参考に、起訴状をはじめ一から学生たち自身が準備しました。

証拠について述べる検察官役の4年生(写真奥)

学生たちが用意した「起訴状」
扱った事件内容は、自殺願望をほのめかしていた被害者と、被害者と親しい間柄にあった被告人との間に起きた事件。
1回目の評議で、裁判官役の4年生から3年生に対して事件のポイントや裁判員の役割について説明され、一気に裁判員としての自覚が・・・。

最終弁論を前に裁判員役の3年生と話をする裁判長役の4年生(右端)
3年生からは、「人を裁くことの大変さを知った」「(事前準備に先輩たちの努力を感じた」といった感想のほかにも、「私が被告人の立場だったらこう思う」「被害者の家族がこの事件に対してどう思っていたか気になった」など、関係者それぞれの立場に思いを馳せるコメントも。
ゼミの3、4年生の親睦を図ると同時に、裁判員制度についての理解を深めると共に、生命の尊さについて改めて考える機会となりました。
宮園教授のコメント:
毎年恒例の模擬裁判。自分たちで一から準備をするのは、学生達にとって、本当に大変なことだと思います。でもそれぞれの立場から事件と真摯に向き合う中で、突然事件の人物が自分たちに向かって語り出す・・・他人事であった模擬裁判が、いつの間にか自分たちの問題として迫ってくる。その瞬間を経験すると学生達は大きく変わり出します。「命の大切さ」、そして「裁判の役割」「法とは?正義とは?」答えのない問いに向き合った半年間。大変でしたが、充実した時間となりました。反省点も多いですが、4年生から渡されたバトンを3年生がしっかり受け止め、犯罪や刑事司法制度について考えるきっかけとなり、これからのゼミで深めていってもらえたらうれしいです