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集客増加の施策を探るべく、プロスポーツの現場を視察。田蔵ゼミ×Vリーグの産学連携プロジェクト

産官学連携,人間科学

2023.08.28

人間科学部「スポーツマネジメントゼミ」(田蔵奈緒准教授)では、V.LEAGUE(以下Vリーグ)を運営する一般社団法人日本バレーボールリーグ機構との産学連携プロジェクトを行っています。

Vリーグの集客数増加のための戦略立案に向けて他のスポーツリーグをリサーチすることになり、7月下旬から8月上旬にかけ、ゼミ生が3チームに分かれて競馬、野球、サッカーを視察しました。

サッカースタジアムにてJリーグの試合を視察した学生たち

田蔵ゼミは今年度、「Vリーグ全体の集客数アップ」という目標を達成するべく、(一社)日本バレーボール機構と協力しながら戦略立案に挑戦中。

ゼミ生たちは、4月に行われたVリーグのファイナル(決勝戦)視察を皮切りに、5月に(一社)日本バレーボール機構とキックオフミーティングを行い、学生たちが現地視察を踏まえた改善点やアイデアのプレゼンテーションを行いました。

Vリーグファイナルの視察の様子はこちら
キックオフミーティングの様子はこちら

今回、ゼミ生たちはJRA競馬、プロ野球、プロサッカーに注目し、それぞれの試合が行われる競技場を視察。
スポンサー企業との連携や、選手とコラボレーションしたフード・グッズの展開、子どもから大人まで楽しめるスペースの設置といった、集客の取り組みを取材しました。

競馬を視察した学生たちは、競技に馴染みの薄いライトファン獲得への施策を多数発見。
広い敷地を生かしたキッズスペースやフォトスポットなどを競技場に併設し、家族連れやカップルも競馬や競馬場を楽しめるような工夫がされていました。

競馬:広い敷地を生かしたキッズスペース

競馬:立体に見える競走馬&騎手と記念撮影できるスポット

東京ドームで読売ジャイアンツのホームゲームを視察した学生たちは、試合を見ながら食べられる選手プロデュースの球場限定グルメや、往年のファンも喜ぶお菓子の景品などに着目。
ライトファンからコアファンまで、観客が球場に来ることで試合以外にも楽しめるアイデアが参考になったようです。

野球:選手がプロデュースしたフードメニューを球場で販売

野球:お菓子メーカーとのコラボ商品もチェック

味の素スタジアムで川崎フロンターレのホームゲームを視察した学生たちは、スポンサー企業と連携したエコ活動や、スタジアム内に設置された神社を発見。
神社へのお賽銭は市に寄付されるなど、観客がスタジアムでの試合を楽しむとともに、地域・社会へも貢献できる工夫を見つけ、「Vリーグに取り入れるには?」という考察をしました。

サッカー:スポンサー企業と連携したゴミ分別エリアでエコな取り組みをアピール

実際に宮司がお祓いをしたというフロンターレ神社のお賽銭は川崎市に寄付される

各スポーツの視察を終えたゼミ生たちは、さっそくVリーグの集客に生かせるような施策の検討を開始。
秋学期に予定されている最終提案の発表会に向けて、今回の視察を生かした戦略を練り上げていく予定です。

サッカーの視察を終えた田蔵ゼミ3年 田村岳人さんのコメント:
「視察をした川崎フロンターレはファンの熱い応援が印象的でした。会場ではコンコースにいたスタッフさんが応援の歌詞カードを配っており、(競技に馴染みの薄い)ライトなお客様でも応援に参加しやすいのではないかと感じました。また、選手考案の食事などがあり、選手との距離が縮まるような気がして嬉しく思いました。様々な角度からお客様を楽しませようとするアイデアや飽きさせない工夫がされていました。試合は最後まで目が離せない内容でとても見応えがありました。また観戦しに行きたいと思える会場づくりが参考になりました」