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日本の貧困問題に産官学連携で取り組む!現代経営学部石黒ゼミ×グラミン日本の産学連携がスタート

産官学連携,現代経営

2023.09.28

9/22(金)、現代経営学部の「新事業開発ゼミ」(石黒順子准教授)と一般社団法人グラミン日本による産学連携プロジェクトのキックオフを実施。
グラミン日本理事長・CEOの百野公裕氏と同理事・マイクロファイナンス事業部長の髙橋歌織氏、文京区職員で社会福祉士・ファイナンシャルプランナーの渡辺光亮氏が来学し、プロジェクトのテーマとスケジュール、「貧困」問題についての特別講義が行われました。

(一社)グラミン日本は、1983年にバングラデシュで設立されたマイクロファイナンス機関、グラミン銀行の日本版で、シングルマザーやワーキングプアをはじめとした生活困窮者の自立支援を行っているソーシャルビジネス機関です。
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キックオフでは、百野氏より「テクノロジーを活用して貧困層を救うサステナブルなビジネスアイデアを考える」という産学連携プロジェクトのテーマと、今後のプロセスが発表されました。

百野氏からは、「生活困窮者のリカバリーステップの中でも『意識を変える』『仕事を得る』『仕事を継続する』という部分に焦点を当てて検討してほしい」という依頼が。

アイデアを考えるうえで、まずは日本における「相対的貧困」の現状と、困窮している方々のニーズを知るために、渡辺氏と高橋氏による講義が行われました。

大学の地元・文京区で困窮者支援に携わる社会福祉士の渡辺氏からは、「文京区における貧困の現状」というテーマで東京都内における貧困のリアルについて説明が。

困窮者の人数は23区中21位という文京区でも、コロナ禍の3年間で自営業者や在日外国人の方々をはじめとした相談件数が一気に増えたこと、「もともと都内で暮らしていた人でも、『65歳以上・認知症・経済困窮者』のいずれかに当てはまる人の6割が東京に住めなくなる状況」というシビアなお話を伺いました。

また、高橋氏からは、生活困窮者とのコミュニケーションにおいて重要となる「傾聴」スキルについての説明と、特にシングルマザーがどのようなことに苦労し、貧困から離脱するために何を必要としているかをお話しいただきました。

このほか、海外のグラミンにおけるソーシャルビジネスの事例や、近隣大学による地域コミュニティに対する取り組みなどの紹介も。

学生からは、「サポートをしたり声掛けを行ったりすることでシングルマザーの方の心も楽になるのだと理解しました」、「環境、状況によって、さまざまな境遇の家庭があり、シングルマザーと括って一言で言ってもそこからの選択次第でその後の生活、未来は無限にあると感じました」というような感想が寄せられました。

石黒ゼミでは今回の講義をもとに、改めて日本における貧困の現状と生活困窮者のニーズの検討、情報収集などに取り組み、11月に具体的な取り組み案を策定、ブラッシュアップを行い、12月に最終提案を実施予定です。