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マイクロファイナンスで貧困問題解決に取り組むグラミン日本×石黒ゼミの産学連携授業

産官学連携,現代経営

2023.07.31

7/21(金)、現代経営学部の「新事業開発ゼミ」(石黒順子准教授)のゲストとして、一般社団法人グラミン日本 理事長・CEOの百野公裕氏と同理事・マイクロファイナンス事業部長の髙橋歌織氏、同顧問の太田智氏が来学。
秋学期からスタート予定の産学連携プロジェクトに向けて、国内外における「相対的貧困」問題の現状とコロナ禍の影響、マイクロファイナンスによる支援の仕組みについてお話しいただきました。

グラミン日本 理事長・CEOの百野氏

グラミン日本 理事・マイクロファイナンス事業部長の髙橋氏

(一社)グラミン日本は、2006年にノーベル平和賞を受賞するなどソーシャルビジネス分野で高い注目を集めている「グラミン銀行」のビジネスモデルを参考に、2018年に創設されたマイクロファイナンス機関です。
シングルマザーや「相対的貧困」の状況下で生活に困窮する人々、女性の自立を支援するために低金利・無担保での少額融資を行っています。

今回のゲスト講義では、グラミン銀行/グラミン日本のビジネスモデルを例に、マイクロファイナンスによる貧困支援の仕組みをお話しいただいたほか、その前提となる「貧困問題」について解説。
コロナ禍の影響を受けて日本で広がる「相対的貧困」の問題や諸外国と比較した社会保障制度に関する話、実際にグラミン日本が行っている自立支援のプログラムと利用者の声など、様々な視点からマイクロファイナンスやソーシャルビジネスの役割についてお話しいただきました。

学生からは「衣食住が揃っていても貧困と呼べる環境が存在することを知って、どうすればその状況を打開できるのか考えるきっかけになった」「生活できる資金がない人が貧困だと思っていたが、片親で苦労していることや生活に苦しい人がいることを知り、他の人に役立つために相手の話を理解できるようにし、相談相手になれるようになりたいと感じました」などの感想が寄せられ、学生の視野を広げる契機となったことが伺われました。

石黒ゼミでは秋学期から同社と本格的にコラボし、産学連携プロジェクトとして、同社と大学生が双方の強みを持ち寄った新しいソーシャルビジネスの立案を行う予定です。