Academic Life & Research
教育・研究
1年生がボードゲームで企業経営をシミュレーション。「ビジネスの見方」
2023.11.18
今年度からスタートした現代経営学部の新科目「ビジネスの見方」(1年次必修)にて、ボードゲームを使ったワークショップを実施。
ビジネスモデルの理解に必要な「お金の流れ」や「マネジメント」の考え方について、チームでシミュレーションしながら学びます。

教材として使用されているのは、パナソニック株式会社の創業者である松下幸之助氏の経営理念を体感しながら学べるボードゲーム。
プレイヤー同士で成果を競い合うのではなく、チームメンバーで協力し、仕入れや営業、製造を分業していきながら、難しい商品開発や人材育成、経営理念の達成を通して企業を成長させていくというシミュレーションタイプのゲームです。
各学生に与えられるのは、初期資金のほか、「雇用」「営業」「仕入」「製造」という行動要素が書かれたボード。
サイコロを振って、世界地図を模したボード上で「社員」(駒)を進ませつつ、チームメンメンバーの動きと合わせて全体の状況を見ながら行動を決めていきます。

また学生たちは「社内会議」を行ってメンバー間のリソースを調整することで、より難易度の高い「契約カード」の条件を達成して、社会への貢献値を獲得していきます。
このような仕組みを理解しつつ、ビジネスの流れを体感しながらゲームを進めます。

初めは「ルールが難しい」と悩む学生もいましたが、回数を重ねるにつれて「経営がよりうまくいく方向で、みんなで協力して進めることができた」という声が。
中には、「最初は雇用で人を増やし、全員が営業をすることでお金と貢献値を稼ぐ」「その後仕入れに特化する人、製造に特化する人に分かれ、メンバー内で製品を交換し合うという方法で貢献値を増やす」という方針で、メンバーが連携して戦略的に動いたチームもあったようです。
ゲーム中に仲間を助けることで、結果的にミッションを達成しやすくなるのでは?という気づきを得た学生もおり、ゲーム終了時には「(社会への)貢献値が上がり、達成感に満ちあふれた」という感想が聞かれるなど、会社経営における戦略の違いやコミュニケーションの重要性について、実践しながら学びを深めました。

チューターを務める4年生(立っている学生たち)が各チームを周ってアドバイスを行う