Academic Life & Research
教育・研究
グラミン日本・au フィナンシャルグループ・石黒ゼミ共催のシングル家庭応援イベント報告
2024.07.11
6/15(土)、現代経営学部の「新事業開発ゼミ」(石黒順子准教授)が、一般社団法人グラミン日本・auフィナンシャルグループとの共催で「遊んで学べるシングルマザー親子向けイベント」を開催しました。
今回の親子イベントは、石黒ゼミの現4年生が3年生の時に提案した企画を、現3年生が企画を引き継ぐ形でスタートし、今回の開催を迎えました。
過去の記事はこちら
多様な企業に対し「相対的貧困」を解決するビジネス戦略を提案。石黒ゼミ×グラミン日本最終発表会|東洋学園大学公式サイト (tyg.jp)
イベント当日は10組の親子連れの参加者に加え、本学でサマースクールを行っているサム・ヒューストン州立大学(SHSU)の学生も参加し、総勢60名を超えるイベントとなりました。
イベント開始前から、親子、SHSU生、石黒ゼミ生がひとつのテーブルに座ることで、SHSU生が、参加した子どもに「何歳?」と聞くなど、コミュニケーションをとる場面もみられました。
イベントはまず、石黒准教授と(一社)グラミン日本の理事・マイクロファイナンス事業部長の髙橋歌織氏のご挨拶からスタート。
最初の企画は、各テーブルの交流を深めるために、石黒ゼミ生による企画「自己紹介ゲーム」を行いました。
はじめは子どもたちやSHSU生たちも、慣れない環境や言語の違いに、緊張気味の様子でしたが、ゲームが進むにつれ、徐々にわきあいあいとした様子になっていきました。

次の企画からは子どもと母親でイベントが分かれ、
子どもたちとSHSU生は、学食中に貼られたヒントをもとに隠されたお宝を探す「宝探しゲーム」に参加。
その後は、SHSU生による企画「紙飛行機(Paper Airplane)飛ばし」のイベントが。
子どもたちが各自で創意工夫したり、SHSU生に折り方を教えてもらったりしながら、オリジナリティある紙飛行機を作り、チームごとに一斉に飛ばし、一番飛んだチームを決めるイベントに会場は大盛り上がり。




その間、母親は、子どもからしばしの時間離れてゆっくり過ごしながら、auじぶん銀行による金融ワークショップに参加。資産形成を行うことの重要性や、投資のポイントなどのお話がありました。参加した母親の87.5%が「満足できた」と回答し、「今回の内容が普段の生活に役に立つと思う」などのコメントがありました。経済的困難に直面しやすいシングルマザーの親子にとって、長期的な目線でお金と向き合う必要性を確認できました。

最後は、親子で合流し、各テーブルごとに「YES/NOゲーム」を実施。
出題者は、質問者による質問に対してYESorNOで答えていき、質問者が正解を導き出していくゲーム。

参加者、ゼミ生、SHSU生たちは翻訳アプリなども使いながら、積極的に楽しくコミュニケーションをとっていました。
大盛り上がりのまま終了したイベントに対して、参加者であるお母さんからは「英語を習わせたいと思いつつもなかなか通わせてあげられない状況だったので、今回、英語でたくさんコミュニケーションがとれてとっても良かった」との声が。
今回のイベント企画者のひとりである4年生の宮田拓未さんは
「昨年自分たちが企画したものを今回のような形にしてくれたのは3年生。中間発表の際に共有があって、アドバイスは送ったものの、彼らのオリジナリティあるイベントになった。
ゼミ生たちも最初は緊張している様子があったものの、緊張もほぐれてわきあいあいとしていてとても良いイベントになったと思います」と話しました。
【番外編】
石黒順子准教授のコメント:
昨年度、ゼミ生が起案したことをグラミン日本様が評価してくださり、実現の運びとなったことをとても嬉しく思っています。実行に移した現3年生は、起案した4年生の想いを引き継ぎ、ご来場くださる皆様に喜んでいただけるよう議論を重ねて参りました。イベント開催というリアルの場を持ったことで、教室内で完結する授業だけでは得られない実行力を身につける機会になりました。また、今回は、来日中のSHSU生とも共同する機会にも恵まれました。多くの方のお力添えのおかげでこのような場を持つことができました。このような機会をくださった皆様に感謝申し上げます。