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教育・研究
多様な企業に対し「相対的貧困」を解決するビジネス戦略を提案。石黒ゼミ×グラミン日本最終発表会
2024.01.30
9/22(金)よりスタートした現代経営学部「新事業開発ゼミ」(石黒順子准教授)と一般社団法人グラミン日本による産学連携プロジェクトの最終発表会を、12/15(金)に実施。
同法人の皆様をはじめ、特別ゲストとして、行政、創業支援、ソーシャルビジネスなど様々な企業・組織の専門家を招き、「テクノロジーを活用して貧困層を救うサステナブルなビジネスアイデア」というテーマで学生4チームによる提案と、活発な意見交換が行われました。
(一社)グラミン日本は、1983年にバングラデシュで設立されたマイクロファイナンス機関、グラミン銀行の日本版で、シングルマザーやワーキングプアをはじめとした生活困窮者の自立支援を行っているソーシャルビジネス機関です。
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石黒ゼミとの産学連携テーマは、「テクノロジーを活用して貧困層を救うサステナブルなビジネスアイデアを考える」。
ゼミ生たちは、中間発表会でのアドバイスや、ディスカッションで得た気づきを活用し、今回の最終発表に向けて各チームでアイデアをブラッシュアップ、4つのチームが最終発表を行いました。
どのチームも、中間発表での指摘を反映し「なぜこのテーマを選んだのか」「どんなことで社会に役立つのか」「どのようなしくみで事業として成立させるのか」「学生である自分たちに何ができるのか」「自分たちにできない部分を誰に委託するのか」などをより明確にした具体的なプランを発表。
発表後のディスカッションでは、ゲストに対して「自分たちのプランが実現できる可能性はどのくらいか」といった質問が上がりました。
ゲストの皆様には、各チームのプランや懸念点に対し、それぞれの専門家としての見地から真摯に回答いただきました。
対象者への告知や集客の難しさ、すでにある類似サービスとの差別化の必要性などのクリアすべき問題や、地域や企業との連携の必要性についてなど、具体的なアドバイスが寄せられました。
最後に学生たちは、「実現可能なプランを具体的に考えてきたつもりだったが、不足している部分など多面的なアドバイスをいただいた」「ビジネスとして成立させるためにという視点で、自分ではイメージできない、思いつけないアドバイスを得ることができた」「どのような部分に着目し、具体化するためにはどのような作業をしていけばよいか、どうすればより良いビジネスプランになるかという着眼点の学びがあり、とても有意義だった」など、今回の発表会の感想を述べ、今後の取り組み方に繋がる学びとなったことが伺われました。
<今回ゲストとしてお越しいただいた方々(順不同)>
■一般社団法人グラミン日本
理事長・CEO 百野公裕氏
理事・マイクロファイナンス事業部長 髙橋歌織氏
顧問・太田智氏
■文京区職員・社会福祉士・ファイナンシャルプランナー 渡辺光亮氏
■SAPジャパン株式会社
カスタマーアドバイザリー統括本部バリューアドバイザリー部本部長 太田智氏
■アクセンチュア株式会社
大寺伸氏、髙橋花奈氏、内田みゆき氏
■auフィナンシャルホールディングス株式会社
木下稔恵氏、渡邊浩行氏、根田大志氏
■公益財団法人教育資金融資保証基金
東京業務センター部長 金子英一郎氏
■日本政策金融公庫
国民生活事業本部創業支援部・ソーシャルビジネス支援グループ 玉木舞氏
■株式会社MAIA
本田友里氏