Academic Life & Research
教育・研究
ビジネスボードゲームの企画開発に挑戦!石黒ゼミ×すごろくやの産学連携PBL
2025.07.03
東洋学園大学では、都心の立地や大学の持つ様々なリソースを生かした「TOGAKU PBL」(PBL=課題解決型学習)を積極的に推進しています。
現代経営学部の「アントレプレナーシップゼミ」(石黒順子准教授)が、ボードゲームの総合企業である株式会社すごろくやとの産学連携プロジェクトをスタート。
プロジェクトでのオリジナルゲーム企画・開発の参考にするために、5/9(金)、23(金)には、株式会社すごろくやの宮本誠氏を特別講師に招き、同社が販売するボードゲームの体験会が行われました。


株式会社すごろくやの宮本誠氏
近年は授業の教材として取り入れられるなど、「遊び」の枠を超えて進化を続けるボードゲーム。
本学でも、「ビジネスの見方」(1年次の必修科目)でボードゲームを使って経営のロールプレイを行う授業を展開しています。
そんな中、今年度の石黒ゼミでは、ビジネスボードゲームの仕掛けを研究し、オリジナルゲームの企画・開発に挑戦するというPBLを実施。
5/23(金)の特別講義では、前回までに体験したボードゲームのゲーム性について振り返った後、宮本氏の進行で『ハゲタカのえじき』『ワイルドバイキング』という2つのボードゲームを体験しました。

数字の書かれたカードを使う『ハゲタカのえじき』は、シンプルなルールながら戦略性と状況判断の両方が必要となるゲーム。

4人ごとに分かれての個人戦後は、「ボードゲームはデジタルゲームと違って、ゲームの進行を司るのは人間のため、全員が同意するならルールを変えて遊ぶこともできます」(宮本氏)との言葉通り、ルールをチーム対抗戦に変えて再プレイしました。
ゼミ学生3チームに加えて石黒准教授も参戦したところ、石黒准教授が後半の大逆転で3チームすべての得点を上回り優勝するというどんでん返しが起き、ゲーム性の高さを実感する結果となりました。
後半は、船に載せられた宝石を競り合う『ワイルドバイキング』を体験。

「お子さんが最初に体験するのに向いている“競り”ゲーム」(宮本氏)という説明の通り、配られたカードをうまく運用し、宝石を手に入れる(=稼ぐ)というテーマで、駆け引きの楽しさも味わえるゲームです。
『ハゲタカのえじき』よりも少し複雑なルールでしたが、そのぶん、チーム間の駆け引きやメンバー同士のコミュニケーションが活発になり、面白さが生まれていたようです。

最後に、今回体験した2ゲームのテーマについての振り返りが。
ゼミ生からは「駆け引き」「マネジメント」といった意見が出る中、宮本氏からは「相場」というキーワードが提示されました。
ゼミ生たちは、次回のゼミで今回遊んだ2ゲームをはじめとする「相場」ゲームの分析・検証を実施予定。
オリジナルゲームの開発に向けて、研究を進めます。