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教育・研究
トッププレーヤーが参戦するゴルフ大会でボランティア!スポーツ大会の運営を現場で学ぶ田蔵ゼミ学外研修
2025.09.05
東洋学園大学では、都心の立地や大学の持つ様々なリソースを生かした「TOGAKU PBL」(PBL=課題解決型学習)を積極的に推進しています。
6/29(日)、人間科学部の「スポーツマネジメントゼミ」(田蔵奈緒教授)3年生が、栃木県で開催されたゴルフトーナメント「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」(以下、JPC)に運営ボランティアとして参加。
プロスポーツの現場を体験しながら学ぶ産学連携PBLを行いました。

JPCは、選手たち自身が資金調達から参加するというユニークな大会。
今年は国内外から150名超のプレーヤーが参加し、選手と観客が交流するイベントが催されるなど、単なる競技会を超えた内容の企画も行われました。

今回、一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)の理事を務める田蔵准教授の縁で、ゼミ生たちは54万坪という広さを誇る西那須野カントリークラブでの運営ボランティアに挑戦することになりました。

田蔵准教授(前列左端)とゼミ生たち
ゴルフはサッカーや野球などのプロスポーツと比べ、選手が18ホールを移動しながらプレーをするため、観客も歩いて移動するうえに、会場が非常に広いという特性を持っています。

当日は地元の人も驚くほどの猛暑日となりましたが、ゼミ生たちは広大なゴルフ場のあちこちに散らばり、主に観客の誘導や整理を担当する運営ボランティアとして活躍しました。

選手のプレーするエリアが移動するごとに、観客が入れるゾーンの区切りを変更して安全確保をするなど、現場での判断が重要となる場面も。


観客からの質問に答えたり、プレー中は選手の集中力を乱さないように静かな環境を保ちつつ、好プレーには拍手や歓声で盛り上げるというゴルフ特有のメリハリある大会の雰囲気を支えたりと奮闘する姿が見られました。


観客と一緒に拍手で会場を盛り上げるゼミ生
プロのプレーを間近で見たゼミ生たちからは、「(球を打つ)音がキレイ」「迫力がある」といった声のほか、「プレイヤーズファーストとお客様ファーストを心掛け、選手が快適にプレーできるような環境づくりやお客様の安全の配慮や誘導をした」「選手の期待やお客様のニーズについて学ぶことができた」「自分の役割を果たしつつ、周りの状況を見て協力、サポートする姿勢が大切だと感じた」など、現場ならではの学びを得た、という感想が。
田蔵ゼミ生の活躍は大会運営の方々からも高く評価され、暑い中での奮闘をねぎらい、「ゴルフに対する興味を周りに伝えてもらって、ぜひ楽しさを広めてもらいたい」とのコメントをいただきました。

大会運営スタッフや観客の方々、JGTO理事である堀川未来夢プロや阿久津未来也プロなどプロゴルフプレーヤーとも直に接しながら、プロスポーツのイベントがどのように運営されているか、ゴルフというスポーツにはどのような特徴があるかなど、スポーツマネジメントの視点で学びを深める1日となりました。

優勝した生源寺龍憲プロや大会の運営スタッフと一緒に記念撮影
指導を担当する田蔵教授のコメント:
「机上で学んだ理論が現場ではどう活用され、実際のプロスポーツがどのように運営されているのかを、体験を通じて学んでほしいと考え、今回、ツアーボランティアとして運営に入らせてもらいました。
学生たちは事前にゴルフのルールやマナー、ツアーのしくみや得点のつけ方などプロゴルフについての知識を学び、動画も活用して選手やスタッフの動きを研究したうえで当日に臨みました。本番はかなり緊張していたという印象ですが、観客ファーストと選手ファーストの両立を真剣に考えながら、臨機応変に行動できていたと思います。
決められた業務時間の後も『自分がここで業務を続けたほうが危機管理上もお客様の満足度上も良いのでは』と判断してその場に留まった学生がいたのですが、運営のインカムでも話題になっていて、とても誇らしく思いました」
田蔵ゼミでは今回の経験をもとに、プロトーナメントの運営における改善点や集客を増やすための施策、Z世代のゴルフ人気を高める方法などについて研究を行う予定です。