Academic Life & Research
教育・研究
プロスポーツビジネスの現場でフィールドワーク!「人間科学基礎演習A」野球殿堂博物館学外研修
2025.09.16
東洋学園大学では、都心の立地や大学の持つ様々なリソースを生かした「TOGAKU PBL」(PBL=課題解決型学習)を積極的に推進しています。
7/3(木)、人間科学部の「人間科学基礎演習A」(田蔵奈緒教授)が、野球殿堂博物館でのフィールドワークを実施。
同科目を履修する2年生25名が、博物館に所蔵された資料について調査したほか、学芸員の方から資料収集・保存や展示の工夫についての解説を受けました。

東京ドームシティの一角に位置する野球殿堂博物館は、公益財団法人野球殿堂博物館が運営する日本で最初の野球専門博物館で、プロ野球、アマチュア野球、国際大会などの資料に加え、野球史に関わる歴史的資料や図書・雑誌などが多数収蔵されています。


学生たちは、資料がどのような分類・見せ方で展示されているのかを観察。
プロ野球やWBCに関わる資料を間近に見て感動したり、応援している高校野球チームの資料を探したりと、それぞれの視点で記録を取りつつ見学しました。

今回の学外研修に参加した学生の中には、世界ろう野球大会(WDBC)※の日本代表選手にもなるなど活躍する小舘一輝選手が。
※WORLD DEAF BASEBALL CHAMPIONSHIP:聴覚障がい者による野球(日本ではろう野球、またはデフ野球と呼ばれる)の世界大会。来年2026年の第2回大会は日本での開催が予定されている。

同館には小舘選手が掲載された2024年度WDBCのポスターと日本代表のサインボールも展示されており、学生たちが小舘選手にろう野球や大会についての説明を受けたり、展示物と一緒に写真を撮ったりと盛り上がる様子も見られました。

WDBCの資料と記念撮影する学生たち。小舘選手は左から3人目
館内をひとしきり見学した後は、学芸員の関口貴広氏から、同博物館の歴史や資料についての解説を伺いました。

同氏からは、スポーツに関する博物館ならではの特徴として、「歴史的な出来事を展示に取り入れるのが早い」という言葉が。
優勝時のユニフォームやウイニングボールなどを紛失しないよう、その場で即座に・確実に収集するための根回しを行い、試合直後の深夜に資料を収蔵、翌日から展示するといったタイムリーさと、歴史的資料を逸失せず後世にしっかり引き継ぐという役割の両方が求められるそうです。
解説終了後は、歴史的資料の集め方についてなど、学生との質疑応答が行われました。

学生たちは今回のフィールドワークで集めた情報をもとに各自でテーマを設定し、レポート作成とプレゼンテーションを行います。

