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戦争の記憶を次世代へ。川口ゼミが東京大空襲・戦災資料センターで学外研修

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2025.09.27

東洋学園大学では、都心の立地や大学の持つ様々なリソースを生かした「TOGAKU PBL」(PBL=課題解決型学習)を積極的に推進していす。

6/14(土)、グローバル・コミュニケーション学科の「国際協力・国際援助研究ゼミ」および「専門基礎演習A」「専門応用演習」(ともに川口智恵准教授) が、東京大空襲・戦災資料センターで学外研修を実施。
学生から届いたレポートを紹介します。

【学生レポート】
6/14(土)、東京大空襲・戦災資料センターを訪問しました。

まず最初に、空襲に関する映像を視聴し、職員の方から補足説明を受けました。
その後、空襲の被災者で語り部をされている白石さんから、当時の体験についてお話を伺いました。
質問にも丁寧に回答していただき、当時の生活や心情について深く知ることができました。

語り部の白石さんのお話は、単なる言葉ではなく、当時の情景や感情がともに伝わってくるものでした。
想像するだけで鳥肌が立つような光景もあり、それを実際に目の当たりにした白石さんの体験は、計り知れないものだと感じました。
空襲の際には、家族で決めたルールに従い、「ただ生き延びること」を最優先に考えていたという日々は、現代の私たちには想像もつかないものでした。

その後、館内の展示を鑑賞しました。
白石さんのお話を聞いた後だったので、一つ一つの資料に重みを感じ、真剣に向き合うことができました。
地図の展示では、本学の位置を探して、当時どのくらいの規模に被害が及んだのかを確かめていた学生もいました。

地図から本学の位置を確認する学生たち

最後にワークシートに取り組みました。
友達と意見を交わしながらも、自分なりに考えを整理しようと集中して書き進めました。
講義で学んできた知識と今回の見学で得たものとがつながった瞬間だったと思います。

今年は戦後80年という節目の年です。
この見学を通して、戦争を二度と繰り返してはならないという思いを強くしました。
また、今を生きる私たちができることは、当時の記憶を風化させず、次の世代へと語り継いでいくことだと感じました。

(取材・撮影・執筆/ 廣瀬真樹)