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[現代経営研究会]第3回を開催。まもなく創業100年の椿油専門メーカー、大島椿の代表が登壇

産官学連携,現代経営,大学院

2025.11.29

さまざまな業界・企業の経営者をお招きし、現代社会を読み解くヒントを学ぶ「現代経営研究会」。
第18期となる今期は、「進化と深化」を年間テーマとし、全5回すべて対面・オンラインでの併催を予定しています。

大島椿株式会社 代表取締役社長の岡田一郎氏

11/12(水)には第3回講演が行われ、講師として大島椿株式会社 代表取締役社長の岡田一郎氏が登壇。「枠にとらわれない思考と発想」という演題でお話いただきました。
大島椿株式会社は、椿油製品『大島椿』をメインに製造・販売する会社。黄色地に一輪の赤い椿の花が描かれたパッケージでおなじみの製品は、全国のドラッグストアなどで販売されており、会場に集まった受講者にも広く認知されていました。

天然椿油100%の製品『大島椿』。髪や頭皮のほか肌のケアにも使用可能

岡田氏は冒頭、自社の創業地であり、現在も製油所と直営店を構える伊豆大島について解説。東京都で一番大きな島であり、火山や日本で唯一の砂漠が存在すること、ウミガメが産卵に来ることなどをご紹介くださいました。
さらに、伊豆大島は椿の島として有名で、その椿で「人々の暮らしを美しく豊かにする」という使命を持った岡田氏の祖父が1927(昭和2)年に自社を創業した、というお話がありました。

伊豆大島についての解説。周回道路があり、ロードバイクを楽しむ人にも人気

創業者は戦後、自社の製品だけでなく、伊豆大島の魅力を伝えるために全国キャラバンを行ったそう。まだテレビも高速道路もない時代に、アンコさんと呼ばれる島の女性たちと一緒にバスで日本中をめぐり、島の歌と踊りを披露しながら直売会を実施。化粧品メーカーらしからぬユニークな取り組みの背景には、「伊豆大島をPRして観光客を呼び込むことで、島を豊かにしたい」という想いもあったそうです。

アンコさんとの全国キャラバンの様子

岡田氏も創業者にならい、島の発展に貢献してきましたが、2013年の台風による土砂災害で島全体が大きなダメージを受けることに。この出来事をきっかけに改めて原点回帰し、「枠にとらわれない思考と発想」で島の復興や事業の進化・深化について考えるようになったそうです。
そして、椿の島・伊豆大島の再構築を目指して「伊豆大島つばき座」というプロジェクトを立ち上げ、(Nature+Culture)×Hospitalityをテーマに里山の再生やアンコ文化保存の支援、ユニバーサルデザインを取り入れた日本茶カフェの新設など、幅広い活動を行っているという説明がありました。

2024年にオープンした日本茶カフェ「伊豆大島 元町テラス」の説明

化粧品メーカーという枠にとらわれず、「椿油専門メーカー」という独自のポジションを確立し、新たな挑戦を続ける岡田氏。最後に学生たちに向けて「枠にとらわれず、たくさんの経験を積んでほしい。その経験があとからつながり、可能性はどんどん広がっていく」と力強いメッセージをくださいました。

講演後の質疑応答の様子

講演後は受講者との活発な質疑応答が行われ、本学現代経営学部の学生による「若者に向けたプロジェクトは考えていますか?」との質問に「ぜひやりたいですね!」とお答えいただくシーンもありました。

次回の現代経営研究会は12/10(水)に開催。
井村屋株式会社 代表取締役会長の中島伸子を迎え、「不易流行と特色経営」~尊厳は明日の力~ という演題で講演いただきます。

詳細・受講のお申込み(事前登録制)は以下リンク先にてご確認ください。
現代経営研究会