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法務教官という仕事を知る。「地域ではたらく」第4回ゲスト講義

産官学連携,人間科学

2026.01.16

人間科学部の「地域ではたらく」(宮園久栄特任教授)では、公務員やNPO、福祉や司法など様々な領域で活躍する人々をゲスト講師に迎え、地域を支える仕事について学びます。
11/10(月)には、現在法務省矯正局少年矯正課に在籍し、過去に少年院で法務教官として従事したゲスト講師を招聘。
法務教官の仕事内容から、少年たちとの関わりを通じて得た経験談、仕事への向き合い方まで、幅広くお話いただきました。

講義冒頭、法務教官について、国家公務員であり、主に法務省矯正局の管轄下にある少年院、少年鑑別所、刑事施設などの矯正施設で勤務するとの説明。
講師自身が、榛名女子学園や東日本少年矯正医療・教育センターで勤務し、在院者の生活を見守りながら、学習支援や生活指導、就職支援など幅広く関わってきた経験を語りました。
「在院者には一人ずつ担任がつき、面接を重ねながら本人の気づきを促していくこと」「約1年間という限られた期間で自分と向き合うことは苦しい作業であり、社会に取り残される不安や、過去と対峙する葛藤から荒れる少年もいること」、さらに「出院後は支えてくれる大人の存在を自分で見つけていかなければならない難しさ」など、現場ならではのリアルなお話が続きました。

講義の最後には、「法務教官とは、人と向き合い、自分とも向き合う仕事」という言葉で締めくくったゲスト講師。
「少年と向き合う過程で、自分の内面を照らされる瞬間があり、上から目線では決してうまくいかない。法務教官は、どれだけ誠実にその子に向き合うかが問われる仕事」というメッセージは、学生たちの心に強く残ったようです。

学生との質疑応答では、「法務教官になろうと思ったきっかけは?」や「薬物による被害者はだれなのか、その本人たちではないのか」などの質問が寄せられ、自分たちと年齢が変わらない在院者たちの現状についても深く考える講義となり、学生たちにとって非常に貴重な講義となりました 。