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特別講座「ポストコロナの世界とアジア」第2回報告:コロナショック下のアメリカ大統領選挙について学ぶ

グロコミ

2020.10.06

一般財団法人ユーラシア財団 from Asiaの助成による特別講座「ポストコロナの世界とアジア―アジア共同体への新しい可能性」第2回講座を10/2(金)に開催。
「コロナショック下の2020米大統領選挙」というテーマで、双日総合研究所チーフエコノミストの吉崎達彦氏にご講演いただきました。

双日総合研究所チーフエコノミストの吉崎達彦氏

約1カ月後に迫ったアメリカ大統領選挙について、講義は9/29(木)に行われた共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン候補によるテレビ討論会の解説からスタート。
両者のプロフィールや政治的立場のほか、選挙の風向きを読み取るための世論や経済的なデータについてわかりやすくお話しいただきました。

そのうえで、新型コロナウイルス感染症による死者数が世界でも突出して多いアメリカの状況を踏まえたうえで、民主党支持者と共和党支持者の描く世界観がどう違っているかについて解説。
“Black Lives Matter”に代表される人種問題、最高裁判事の空席をめぐる保守派とリベラル派の争いなど、コロナショックによって炙り出されているアメリカ社会の歪みや、選挙後の米中関係の変化と日本に及ぼす影響についてもお話しいただきました。

さらに、ちょうど質疑応答のタイミングで、「トランプ大統領がTwitterで新型コロナウイルス感染を発表した」という速報が入るという前代未聞の事態が発生。
講師の吉崎氏からも「今後の選挙の見通しを揺るがす大ニュースだ」とのコメントがあり、講義テーマである「コロナショック下の2020米大統領選挙」をリアルタイムで感じ、講義で得た内容を元に考察を深めるまたとない機会となりました。

本講座は2021/1/8(金)まで、1/1(金)を除く毎週金曜日の13:00~14:30にZoomウェビナーによるオンライン講座として開講。
次回は10/9(金)、テーマは「危機の時代における東アジア:共通アイデンティティの構築に向けて」(講師:法政大学教授 白鳥浩氏)です。
一般の方々は無料で受講可能ですので、以下URLより事前登録の上、ふるってご参加ください。
2020年度一般財団法人ユーラシア財団 from Asia助成 特別講座