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新たな価値観“共創”をテーマにしたTOGAKU流の学びとは?
2026.07.30
100周年を機に、さまざまな面で“共創”を取り入れている本学。2027年度には国際共創学部(2027年4月開設予定)という新しい学部も始動します。また、グローバル・コミュニケーション学部では、今年度から共創をテーマにしたPBLの授業がスタートしています。共創とは何を意味するのか、そして共創PBLの授業ではどんな学びが展開されているのか、詳しく見ていきましょう!
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100周年のTOGAKUで広がる共創
2027年度、東洋学園大学に新設予定の「国際共創学部」(2027年4月開設)。
その学部名にある“共創”とは、文字通り“共に創る”という意味です。
実はこのキーワード、近年ビジネスシーンでも注目されています。求められる商品やサービスが多様化する今、企業は多角的な視点で開発に臨む必要があり、顧客や研究機関など他者との対話・協業(=共創)を取り入れることで、新しい価値やイノベーションを生み出そうとしているのです。

仲間と一緒に課題解決に取り組むことも共創のひとつ
本学も100周年を機にさまざまな面で共創を取り入れており、リニューアルした教育理念にも「自己を活かしながら他者や社会、世界とつながり、互いに支え合っていこう」という内容が含まれています。
また、100周年を象徴する新しい学び“TOGAKU PBL”にも共創の概念が盛り込まれています。
TOGAKU PBL(Project Based Learning)とは、“問いも答えも、自分でつくる。”を合言葉にした課題解決型学習のこと。自ら問いを立て、自分の目で見て、感じて、考え、たくさんの人々と協力(=共創)しながら答えを探す、というプロセスを大切にしています。
学生同士で協力し合うのはもちろん、本学では企業や地域との連携、さらには世界とつながって行う実践的なPBLの機会も豊富にあり、幅広い共創力を身につけることができます。

1年生全員が経験する本学のPBL「プレゼンTOGAKU」の様子
本学では今年度から、“共創”と“TOGAKU PBL”という2大テーマを盛り込んだ新科目もスタートしました。その名も「共創PBL1」という科目で、グローバル・コミュニケーション学部の1年生が履修しています。

「共創PBL1」の授業の様子
春学期の授業の大まかな流れは、課題の解決に向けてチームで調査やディスカッションを重ね、導き出した結論を皆の前でプレゼンする、というもの。具体的には以下のようなプロセスです。
- オリエンテーション(課題が提示される)
↓
- 各クラスでチームごとに作業(作業計画や企画の立案/調査/発表資料の作成など)
↓
- クラス内発表(他チームの企画への質問・コメントも行う)
↓
- 合同発表会(複数クラスが集まって発表)
↓
- 総括レポート作成(自分なりの見解をまとめる)

1クラスに2名の教員がつき、多角的にアドバイス
ちなみに「共創PBL1」の授業では、各クラスに2名ずつ教員を配置するのが特徴。より多角的な視点から学生にアドバイスを行うためです。
また、授業にはPCもしくはタブレットの持参が必須となっており、デジタルを使った検索や資料作り、適切なAI活用のスキルなども自然と高まる仕組みになっています。

検索や資料作りにはPC&タブレットを駆使
春学期には2つの課題が提示され、前半は「学食」をテーマにPBLを実施。後半は「学園祭」をテーマにした課題に取り組みました。
さらに、ゲスト(現場で活躍する専門家)による特別講演とワークも行い、学外の方との“共創”を体験する第一歩となりました。
紛争に関わる若者の支援を通じて国際平和を目指す講師に「国際共創」を学ぶ。「共創PBL1」ゲスト講義
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共創PBLの合同発表会に潜入取材!
7月には「共創PBL1」の春学期後半の課題である「学園祭」についての合同発表会が開催されました。発表会には3クラス各8チームが参加し、うち代表の6チームがプレゼンを実施。学内行事がテーマであることから、ゲストとして辻中豊学長と学生支援課の職員も参加しました。

辻中学長(中央)と学生支援課の職員(右)
代表チームはそれぞれ7分の持ち時間を使い、広いフェニックスホールの前に立って資料を提示しながらプレゼンを行いました。
どのチームも「学園祭を盛り上げつつ、大学や学部の魅力を伝えるにはどうすればいいか?」という主旨に見合った企画内容で、プレゼンテーションのスキルも十分。
大学に入学して3ヶ月余りとは思えないほどクオリティの高い発表で、日頃の学びの成果が感じられました。

自分たちで作成した資料を提示しながら堂々とスピーチ
全6チームの発表後、投票が行われ、学生による投票で1位に選ばれたのは「世界の郷土料理」をテーマにした2-6チーム。
グローバルや多様性、SGDsに配慮した屋台を学園祭に出店することで、大学の価値向上にもつながるのでは、という完成度の高い内容でした。
発表者の2人がコントのような掛け合いでプレゼンを行い、そのユニークさもあって多くの学生の支持を集めました。

2-6チームは田畑さん・佐藤さんコンビが発表を担当
教員による投票では、2つのチームが同点で1位を獲得。
1-7チームは、チーム内の学生が実際に体験したことのある学外アトラクションをヒントに、東洋学園大学らしい企画にアレンジ。
現場でのリサーチを活かしたリアリティのある提案をまとめ上げました。

校外学習にヒントを得て企画を考えた1-7チーム
3-5チームは、学園祭をRPGゲーム風にする案を考え、「TOGAKU QUEST」と題して細部まで練り上げた企画を発表しました。

RPGゲーム風の企画を考えた3-5チーム
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共創PBL履修学生の声/今後の展望
ここまで約3ヶ月間にわたって「共創PBL1」を履修してきたグローバル・コミュニケーション学部の1年生。
合同発表会後、授業で苦労した点や成長した点などを聞いてみました。
まずは、合同発表会の学生投票で1位に選ばれた2-6チームの田畑さんと佐藤さんにインタビュー。
田畑さんは中学・高校時代に学級委員長を務め、佐藤さんは中学・高校時代にプレゼンの授業を経験したことがあり、2人とも企画力や人前で話すことに自信があるそう。そこで、この2人がリーダー的存在となってチームをけん引してきたとのこと。今回のPBLを通じて成長した点を聞いてみると、以下のようなコメントが。
「自分のやりたいこと、チームのみんながやりたいことを伝え合ってまとめつつ、学園祭に来るお客さんが楽しめるよう考慮しながら企画案を考えました。自分のことだけでなく、仲間のことや幅広い年齢層のお客さんのことまで考えながら企画を立てるプロセスを身につけられたのは、大きな成長だと思います」(田畑さん・佐藤さん)

右が田畑さん、左が佐藤さん
続いて話を聞いたのは、教員投票で1位に選ばれた1-7チーム。同チームは、主に女子2人がリーダーシップを発揮して企画を考え、男子は元気よくプレゼンすることをがんばったそうです。
「テーマは序盤に決まったのですが、そこからみんなで持ち寄ったアイデアをまとめたり、実現方法を考えたり、各自が作ったスライドをどういう順番で差し込むかなど、企画を集約する作業に苦労しました。努力が実り、1位になれてうれしいです!」(メンバー6名)

1-7チームの発表の様子
最後は、教員投票で同率1位に選ばれた3-5チーム。
同チームの女子2人は、大学に入るまでPBLのような学び方の経験がなく、当初は「共創PBL1」の授業内容に戸惑ったそう。
しかし、「今はすごく楽しい!」と口をそろえます。
「授業でのグループワークを通じて、新しい友達もできて楽しいです。パワーポイントでの資料作りのスキルや、みんなの前で発表するプレゼン力も身につきました」(上原さん)
「初対面の人とチームを作る時は緊張しましたが、進めていくうちに仲良くなれて、協力してよい企画を作ることができたと思います。授業を通じて、『ひとりで考えるよりも、みんなで話したほうがいい案が出る』という多様性の価値も実感できました」(三浦さん)

3-5チームの発表の様子
学生たちのコメントからは、課題解決力や共創力の向上をはじめ、多角的に成長できていることがうかがえます。
一方、教員側が考える「共創PBLの意義」や「今後の展開・展望」とはどんなものなのでしょうか。
同科目を担当する、井上実佳教授に話を聞いてみました。
「共創PBLは、学内外・国内外の多様な仲間と協働し、実社会の課題に向き合いながら、対話力・表現力・課題解決力を実践的に育む学びです。
挑戦と失敗、改善を重ねる過程で、自ら考え行動する力も培います。今後は、自治体・企業・NPO・海外との連携をさらに広げ、地域と世界をつなぐプロジェクトを充実させ、異なる価値観を越えて新たな価値を生み出す人材の育成をめざします。
そのためのスタート地点として、学内のプロジェクトに取り組み、2年で専門領域での共創、3年で社会との共創へとステップしていきます」(井上教授)
入学から半年、クラスメートと協力しながら「自ら考え行動する」ことを実践してきた学生たち。
秋学期、そして次年度からさらに深い「共創」の学びへと歩みを進め、日々進化を続けていきます。
