Academic Life & Research
教育・研究
「生徒の英語運用能力をさらに向上させるには?」教職志望者向け東京都教育庁指導主事講演会
2021.11.17
10/14(木)、東京都教育庁指導部指導企画課国際教育推進担当統括指導主事の関谷さやか氏を迎え、「東京都教育庁指導主事講演会」を実施。
英語コミュニケーション学科で教職課程を履修中の3、4年生が出席し、これからの時代の英語教育についてご講演いただきました。

関谷氏はまず、「平成31年全国学力・学習状況調査 解説資料 中学校 英語」を用いて、「『話すこと』の正答率が(他の技能と比べて)著しく低い」「英語の勉強が好きと思う生徒は半数である」「英語の勉強は大切であると思う生徒や、英語の学習は将来役に立つと思う生徒は大半である」との分析結果を分かりやすく解説して下さいました。
そして、現状への対応という観点から、新しい学習指導要領のねらいとポイントを踏まえた上で、都立高等学校及び中等教育学校へのJET-ALT配置による授業でティーム・ティーチングの実施や部活動等での日常的な交流の促進、一部指定校におけるオンライン英会話の導入、教員海外派遣研修制度、TOKYO GLOBAL GATEWAYの運営支援、中学校英語スピーキングテストの導入など、東京都教育委員会の取り組みについてお話しいただきました。
「どうしたら生徒の英語の運用能力がさらに向上すると思いますか」という質問には、出席学生全員から次々にアイデアが出されていました。
「教員採用時にTESOL(英語教授法)の資格所有者を増やす」「英語だけの空間を作る」「単元の目標文を映画などの実例を使って教えると楽しいのでは」「教室でもっと英語を使って話す機会を増やすべき」など、より良い英語教育の在り方について活発に意見交換をする様子が伺えました。

関谷さやか氏
「教職を志望している皆さんが、真剣に聞いて下さったのがとても印象的で嬉しく思いました。学生時代には、教員を目指して日々努力することは言うまでもありませんが、自分のやりたいことにもどんどん積極的に挑戦して欲しいと思います。今後のご活躍を期待しています。」(関谷氏)