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教育・研究
[現代経営研究会]失敗経験を起業・経営にどう活かす? アークコミュニケーションズ代表・大里氏による第4回講演報告
2021.11.20
11/10(水)、「現代経営研究会」の第4回講演をZoomウェビナーで開催しました。
今回の講師は、株式会社アークコミュニケーションズ代表取締役の大里真理子氏。「失敗から学ぶ経営――海外事業の経験を起業に活かす」というテーマでお話いただきました。
翻訳や通訳、WEB企画制作、人材派遣などを行う会社、アークコミュニケーションズを2005年に起業した大里氏。90年代は無線機器を扱うユニデンに勤務し、携帯電話の新規市場・中国の開拓を行っていたそうです。意気揚々と乗り込んだ中国で、1年目は売り上げが急上昇したものの、2年目は大量の携帯電話在庫を抱え、大赤字に…。そんなご自身の失敗経験を「ケーススタディ」として取り上げ、挫折の乗り越え方や、失敗からの学びを起業・経営に活かすヒントなどを教えてくださいました。
大里氏は、自身が失敗から学んだこととして、①おかしいと思ったら立ち止まる、②金銭的に苦しくならないようにする、③逃げ道を用意する、④戦略的に何もしない、⑤凌ぐ力を身につける、の5つを提示。会社を興すにあたっては、この学びを役立てたそうで、たとえば①を実現するために「ブレーキ役として社外取締役をつけた」という事例もご紹介いただきました。
講演終盤には、スティーブ・ジョブズの言葉「Connecting the Dots」を取り上げ、「失敗も含めてたくさんの点(経験や人との縁など)を打てば、その点がいずれつながって実を結ぶはず」とのお話も。失敗を恐れず、前向きに挑戦する大切さを教えてくださいました。
なお、前回に続き今回も、感染症対策を徹底したうえで少人数の学生のみ対面形式で受講。講演後には会場とリモート参加者から多くの質問が寄せられ、「AIに対する御社の考え方は?」「外国籍の従業員と円滑に仕事を進めるために必要な異文化マネジメント力とは?」といった活発な質疑応答が行われました。
次回の現代経営研究会は11/24(水)に開催。株式会社帝国ホテル代表取締役社長の定保英弥氏を迎え、「『逆境の時こそ力を尽くす』―帝国ホテルの企業理念と現場力」というテーマで講演いただきます。
詳細・受講のお申込み(事前登録制)は以下リンク先にてご確認ください。
※一般の方々はZoomウェビナーでのご参加となります。ご了承ください。
https://www.tyg.jp/koukaikouza/business/index.html