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教育・研究
Z世代に響く企画を!八塩ゼミとTOKYO MXとの産学連携プロジェクト最終プレゼン
2021.12.11
12/6(月)、東京メトロポリタンテレビジョン株式会社(TOKYO MX)と現代経営学部「マーケティングとメディア研究ゼミ」(八塩圭子教授)による産学連携プロジェクトの最終プレゼンテーションを実施。
同社社員を招き、3年生4チームが「Z世代にもっとTOKYO MXを見てもらうためのアイデア」を提案しました。

最終プレゼンにあたり、TOKYO MXの常務取締役・放送本部長の山崎宇充氏、編成局長の佐藤圭一氏、編成部長兼広報宣伝部長の長嶺利江子氏と、若手社員を代表して制作局の黒坂春希氏、編成局の前田航氏が来学。
各チームの発表をご覧いただき、最優秀チームを選んでいただきました。
発表のトップバッターは、「国際都市東京の情報を国内外に発信し、世界に開かれたテレビ局を目指す」というTOKYO MXの理念に着目し、外国人Z世代をターゲットにした施策を研究した「チーム グローバル」。
アンケート調査をもとに外国人Z世代が求める情報を分析し、バラエティ企画と情報番組企画のアイデアを考案、パイロット版の動画や検証アンケート調査の結果などを交えてプレゼンテーションを行いました。

中国出身のゼミ生を出演者に見立てて中国語+日本語字幕でのパイロット版動画を制作
次に発表した「こーほー班」は、YouTubeとテレビとの比較分析を通じて「若者はテレビの時間的拘束を嫌うのでは」という仮説を立て、同社が展開するインターネット配信サービス「Mキャス」に着目。
TOKYO MXの強みである「アニメ」とのシナジーを狙った新コンテンツとして、声優に関する「Mキャス」の特番企画を提案しました。

Z世代が多く利用するSNSや動画プラットフォームとの連携も提案
3番目に発表した「ショット班」は、Z世代の中でも自分たちにとって身近である「大学生」と「就職活動」に注目。
「TOKYO MX自分事化戦略」として、大学生がメディア業界の「仕事体験」として番組制作に関わりつつ、スポンサーとして大学広報に番組提供をしてもらうことで大学のブランディングへの活用を行う、というプランを提案しました。

大学生が「自分たちのための番組」と思える施策を練ったショット班
最後に発表した「しょうちゃんねるチーム」は、番組やコーナーの企画ではなくTikTokを使った番組PR戦略をプレゼンテーション。
Z世代とTOKYO MXとの接点を増やし、番組視聴のきっかけを増やすため、同社の公式アカウントを開設し番組の切り抜き動画やPR動画を投稿、さらにZ世代に人気の「歌い手」の音楽とコラボレーションさせることで音源検索やハッシュタグ検索による拡散を狙う、という戦略を提案しました。

テレビ局とZ世代の相互理解を深める接点としてのSNS活用施策を提案
発表後には、常務取締役・放送本部長の山崎氏より各チームに対して丁寧な講評を頂きました。

授業の最後には社員の方々が選んだ最優秀提案の発表が。
「実務者レベルでも実現の可能性を感じた」という「こーほー班」(Mキャスを使った声優特番戦略)が選ばれ、副賞として同チームのメンバーを人気番組「バラいろダンディ」のスタジオ観覧にご招待いただきました。

最優秀賞に選ばれた「こーほー班」のメンバー
Z世代がどうしたらテレビに関心を持ってくれるかという内容をテーマに約半年間のプロジェクトをやり遂げた八塩ゼミのメンバーからは、「長い時間をかけて、私たちもZ世代として本気で向き合ってきました。この機会を与えて下さったTOKYO MXさんに本当に感謝の気持ちでいっぱいです」(チーム グローバル 今野麗さん)と、達成感に満ちたコメントが。
また、チームでの活動を通じて、自分の成長を実感することができたという声も多く聞かれました。
最終発表後の感想から、いくつかご紹介します。
「MXさんの局内見学では普段見ることのできないテレビの裏側も見せていただいて、メディアやエンタメの業界に興味のある自分としてはとても楽しい体験でした。自分と同じ世代に『興味を持ってもらう』そして実際に『視聴行動を起こしてもらう』ことが大きな課題なのかなと思いました」(こーほー班 伊藤風空さん)
「毎週金曜日はほぼ必ずオンラインで会議をし、途中からは日曜の夜にも会議をしていました。何度も自信をなくし、苦しむこともありましたがチームメンバーからいろいろなものを吸収できたと思います。意見を出すだけではなく、メンバーの意見をさらに発展させることが自分の強みだと感じることができました」(しょうちゃんねるチーム 渡邊翔太さん)
「班のメンバーと協力して出したアイデアを実際にTOKYO MXの方の前で発表することができて非常に良い経験になりました。プレゼンの時間やエビデンスについても、手間をかけて自分たちで探したり、タイミングを測ったりしたので、褒めていただけて嬉しかったです。本当にありがとうございました」(ショット班 清水いづみさん)