Academic Life & Research
教育・研究
外国人観光客が増え続ける空港で「課題」を発見。3ゼミ合同の羽田空港PBL報告会
2025.07.04
東洋学園大学では、都心の立地や大学の持つ様々なリソースを生かした「TOGAKU PBL」(PBL=課題解決型学習)を積極的に推進しています。
6月、グローバル・コミュニケーション学部の3ゼミが合同で羽田空港でのPBLを実施しました。

学生たちは国際空港として多くの外国人観光客を迎える羽田空港で、観光客のニーズや多言語での表記、空港内の設備についてなど、それぞれのテーマや課題を発見・調査。


6/11(水)にプレゼンテーションを行いました。

今回のPBLに参加したのは、「英語コミュニケーション(意味と理解)ゼミ」(高尾享幸教授)、「英語コミュニケーション(社会とことば)ゼミ」(飯尾牧子教授)、「英語コミュニケーション(異文化コミュニケーション)ゼミ」(宮房寿美子准教授)の3年生。
学生たちは少人数のグループに分かれ、空港内を探索しました。
あるチームは、外国人観光客が感じる「日本らしさ」のインタビュー調査に挑戦。
実際に来日した観光客の声を集め、「清潔さ」「親切さ」といった面に日本らしさを感じているというデータと、その裏付けとしてゴミ箱の設置状況といった空港内での取り組み例を報告しました。

「英語コミュニケーション」を学ぶゼミ生たちならではの視点として、空港内のお土産物店や案内標識の多言語表記に着目したチームも。
多言語表記の理由や、情報を伝える効果の考察とともに発表を行っていました。


また、空港の施設に着目したチームも。
特に、羽田空港出発ロビーにある「祈祷室」には複数チームが言及し、様々な文化や宗教的背景を持つ人々が利用する空港の役割についても考察が行われました。

ゼミ生たちからは、「普段は目につかないようなところにも、外国人に楽しんでもらったり日本を知ってもらったりするための工夫がされていることを知ることができた」「外国人観光客がすべてにおいてスムーズにかつ、わかりやすく、安心感のある空港を提供している」といった、様々な発見の報告が。
また、「実際に外国人観光客にインタビューし、異文化を感じることができました!」「多文化の人々が利用することを考えて、みんなが過ごしやすい工夫がされていた。祈祷室などはイスラム教の方々への敬意が濃く出ていると感じました」など、国際社会や文化交流についての気づきがあったという感想も多く、各ゼミでの研究や今後の卒業論文に生かせるPBLの機会となったようです。