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教育・研究

人間科学

「禅」と「キリスト教」、東洋と西洋の思想に触れる飯田ゼミの学外研修

人間科学

2022.06.23

6/9(木)、人間科学科の飯田ゼミ(卒業研究演習/飯田明日美専任講師)が文京区内の美術展や建築を巡る学外研修を実施。
永青文庫で禅画の展覧会を鑑賞したほか、肥後細川庭園、東京カテドラル聖マリア大聖堂などを見学し、文京区の歴史に触れながら東洋・西洋それぞれの思想について体感・考察しました。

永青文庫を訪れる飯田ゼミ

飯田ゼミは哲学をメインに研究しているゼミで、今回の学外研修は、東西の思想について理解を深める機会として実施。
ゼミ生たち自身が事前調査を元に歴史や見どころについてプレゼンしながら進行する形で、まずは江戸時代に黒田豊前守の下屋敷があったという椿山荘からスタートし、世界的な建築家・丹下健三の設計による東京カテドラル聖マリア大聖堂を訪れました。

椿山荘の歴史について解説するゼミ生

近代的な外観と静謐な聖堂のコントラストが印象的な東京カテドラル

聖堂のほかフランスにあるカトリック巡礼地「ルルドの洞窟」を再現した泉と洞窟を見学したり、聖書の言葉(聖句)を受け取ったりと、西洋の思想に深く根付いたキリスト教の文化や教義に触れました。

「ルルドの洞窟」についてプレゼンするゼミ生

続いて、細川家の江戸下屋敷跡にある「永青文庫」を訪問。
開催中の初夏展で、禅僧・仙厓の書画をはじめとする禅画を鑑賞しました。

展覧会のフライヤーを手にしたゼミ生

飯田ゼミでは、5月末にお茶の水女子大学 コンピテンシー育成開発研究所の研究協力員・小濵聖子氏をゲストに招聘し、禅の思想や禅画についての事前学習を実施。
ゼミ生たちは「禅」の思想とそれを広めるためのユーモアあふれる書画についての知識をもとに、今回の展覧会で実際の禅画をじっくりと鑑賞していました。

5月末に行われた事前学習

最後に、細川家下屋敷の庭園である「肥後細川庭園」を見学し、学外研修は終了。
東洋学園大学の地元である文京区の名所・名跡を巡ることで、この地の歴史を知るとともに、西洋と東洋の思想の根幹に触れる好機となりました。