Academic Life & Research
教育・研究
地域の文化・教育に関わる公務員の仕事とは。人間科学部「地域ではたらく」ゲスト講義
2022.07.12
人間科学部の科目「地域ではたらく」(宮園久栄教授)では、さまざまなゲストを講師に招き、今地域にどのような課題があるのか、そしてその課題にどう向き合ったらよいかを考えています。
6/30(木)、今期最後のゲストとして多摩市役所職員の木村祐大氏を招き、地方公務員・行政職員の仕事についてお話を伺いました。

木村氏は北海道出身で、新卒で多摩市役所入庁。
7月にリニューアルオープンする複合文化施設「パルテノン多摩」の改修計画策定に参加するなど、主に文化・生涯学習分野を担当され、今年の春からは公民館で地域住民・地域団体の活動支援や講座の企画・運営に携わっているそうです。
講義では、公民館での高齢者向け生涯学習講座や、パルテノン多摩の運営計画策定のための、市民や専門家との議論の場づくりなど、木村氏が関わった様々なプロジェクトについて解説。
「人とつながることを大切にしている」(木村氏)との言葉通り、地域の人々と繋がり、ニーズを拾い上げ、適切な人や団体とつなぐコーディネート業務や、地域住民が行政サービスを利用するきっかけとなる仕組み作りの重要性と、公務員が果たす役割についてお話しいただきました。

木村氏
講義後には学生たちから「市民と接するうえで気をつけていることは?」「出身地と就職先の地域が違うことで何か大変だったことは?」などの質問があったほか、宮園教授からは多摩ニュータウンの高齢化問題など、多摩市の地域特性に関する解説も行われました。
「公共手続きの窓口事務」という公務員の一般的な印象とは異なる幅広い仕事内容や、「社会教育士(社会教育主事)」資格についてなど、学生たちが将来の進路を考えるヒントの詰まった講義となりました。

木村氏が撮影した写真を使ったアイスブレイクも